ペイヴメントのS・マルクマスとS・カンバーグ、ウィーザーくらいにはなれたかもと語る
2015.08.06 18:51
未発表曲、B面曲、ライヴ音源、ヴァージョン違いなどのレア音源集『ザ・シークレット・ヒストリー Vol.1』を8月11日(火)にリリースするペイヴメントだが、スティーヴ・マルクマスとスコット・カンバーグはそれぞれに、状況さえ違っていたらペイヴメントはウィーザーくらいの成功はしていたはずだと語っている。
『ザ・シークレット・ヒストリー Vol.1』のリリースを控えて、スティーヴはローリング・ストーン誌、スコットは音楽や映画のサイトのヴァルチャーの取材にそれぞれに応えているが、それぞれにややディスる程度にウィーザーに言及しているのがウケるとザ・ワシントン・ポスト紙のデイヴィッド・マリズが指摘している。
ローリング・ストーン誌との取材でスティーヴはペイヴメントが90年代オルタナティヴ・ロックの大波に乗れなかったことについて別にそれでよかったと振り返っていて、キャンドルボックスのようになってもしようがないしと語ったが、その一方でウィーザーがある意味でそれを実現させたのだと次のように語っている。
「ある意味で、どっちみちそれは実現したんだよ、たとえば、ウィーザーみたいなバンドという形でね。このバンドはペイヴメントの特徴をいくつか兼ね備えたバンドで、少なくとも外見的にはそうだったよね。ぼくはウィーザーは好きなんだよ。で、ペイヴメントに続いたことでね、ウィーザーみたいなバンドは、ラジオのプログラマーとか、レコード会社のA&Rにもよくわかるものになったんだよ」
その一方でペイヴメントの名曲10曲という企画で『テラー・トワイライト』の"メジャー・リーグズ"について触れたスコットは次のように語っている。
「よくわかんないんだけど、あの曲が3、4年早く書けてたら、ウィーザーかスマッシング・パンプキンズくらいデカいことになったような気がするんだよね。でも、ぼくたちにはマネジメントもなかったし、みんなで集まるとジャム・セッションして、レコード作って、ツアーに出て、それが終わると自分んちに帰ってまた普通に生きてただけで、というのは、ぼくたちは全員それぞれに違った都市に住んでて、自分たちのやってきたやり方で満足してたからなんだよ。でも、ああいうバンドにはマネジメントがついていて、みんなロック・スターになりたがってたんだよ。みんな最初はどっかから現れたわけだけど、誰かに囁かれたんだよね、『きみたちの音ってニルヴァーナみたいだね、きっとロック・スターになれるよ』って。だからって、連中がいい音楽を作ってないとは言ってないよ。まあ、たぶん、作ったんじゃない」