現在発売中のロッキング・オン12月号では、アイアン・メイデンのライブレポートを掲載しています。
以下、本記事の冒頭部分より。
文=増田勇一
アイアン・メイデン、8年ぶりの来日公演実現。それはまさに“待つ”だけの日々が終わったことを意味していた。なにしろ彼らの日本公演は2011年には東日本大震災、2020年にはコロナ過の影響により実施を阻まれている。2016年 には『魂の書~ザ・ブック・オブ・ソウルズ~』 に伴うツアーでの来日を果たしているが、長年セットリストから外れていたレア楽曲がふんだんに盛り込まれた演奏内容で世界各地のファンを歓喜させた「レガシー・オブ・ザ・ビースト」ツアーでの日本上陸が叶わなかったことを悔やんでいる向きは多いはずだ。ただ、デビューアルバムの発売からすでに44年を経てきたこのバンドは、今なお創作面でもライブ活動においてもきわめて精力的であり続けている。
今回の来日公演は2023年5月に幕を開けた「ザ・フューチャー・パスト・ツアー」の一環としてのもの。9月22日から29日にかけて愛知、大阪、東京、神奈川での計5公演が実施され、SNSなどでも連日、公演内容の素晴らしさとバンドの健在ぶりを賞賛する声が飛び交うことになった。
筆者は9月26日、東京ガーデンシアターでの公演を目撃したが、何よりも感銘を受けたのは、平均年齢が60代終盤に差し掛かっている現在の彼らから「もしや、今が過去最強なのでは?」と思わせるほどの熱量の高さが感じられたことだった。もちろん実際に80年代の動画などと見比べたりすればある種の劣化にも気付かされることになるのだろうが、そうしたポジティブな錯覚を引き起こさずにおかないほど、6人が繰り広げる戦闘モードのパフォーマンスは刺激的だった。(以下、本誌記事へ続く)
アイアン・メイデンの記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』12月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。
Instagramはじめました!フォロー&いいね、お待ちしております。