KICK THE CAN CREW×水曜日のカンパネラ×中田ヤスタカ×Nulbarichが共演! コラボも飛び出したノンストップイベント「SOUND JUNCTION」で何が起きたのか?

KICK THE CAN CREW×水曜日のカンパネラ×中田ヤスタカ×Nulbarichが共演! コラボも飛び出したノンストップイベント「SOUND JUNCTION」で何が起きたのか? - (c)Suguru Saito / Red Bull Content Pool(c)Suguru Saito / Red Bull Content Pool
10月から約1ヶ月間、RED BULLが日本の音楽に「翼をさずける」をテーマに開催した音楽イベント「RED BULL MUSIC FESTIVAL TOKYO 2017」。その中のひとつ、「SOUND JUNCTION 渋谷音楽交差点」をレポートする。

ひとつの会場に複数のステージが設置され、それぞれのステージでアーティストがパフォーマンスを繰り広げる形式と聞くと、レゲエのサウンドクラッシュ、つまり、サウンドシステム同士が競い合うかのようなバトル形式のステージを思い浮かべる人もいるかもしれない。私も今回のイベントが始まるまでは、バトルとまではいかないまでも、各アーティストがサウンドやパフォーマンスで、どれだけオーディエンスを熱くさせるかという「VSモード」を予想していた部分もあった。しかし実際は「VS」というよりも、まさに「SOUND JUNCTION」というイベントタイトルが示す通り、音の交差点に立って、それぞれの方向から繰り出される音が最終的にどんな光景を生み出すのか、その現場に立ち会うような、エキサイティングな夜だった。

会場内に4つのステージがセッティングされ、(演奏順に)水曜日のカンパネラ、KICK THE CAN CREW、Nulbarich、中田ヤスタカという、それぞれに個性的なアーティストがラインアップされた。ライブは濃縮したセットリストで、順にライブを繰り広げていく形式。各ステージに、PAがそれぞれ用意されているため、セットチェンジのための待ち時間は皆無で、1つのアーティストのパフォーマンスが終われば、間髪入れずに次のアーティストの1曲目が始まる。それゆえに、通常の対バンイベントやフェスとは違い、4組のプレイすべてを通して1つのサウンドスペクタクルが形作られていくような、まさにこれまで観たことのない革新的なイベントになった。
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ライブのトップを飾ったのは水曜日のカンパネラ。徐々にふくらんでいく巨大な球体の中で、コムアイのシルエットだけが浮かび上がる。“ゴッホ Remix”のたおやかな調べに合わせて踊るコムアイは、なかなかその姿を現さない。ようやくステージの前方へと出てきたかと思えば、今度は波のように柔らかく広大な布がステージから降りてきて、潮が満ちていくように観客の頭上をどんどん覆っていく。その波に運ばれるかのように、いつの間にかコムアイはフロア中央にまで移動。以降は終わりまで客席を移動しながら、“ウランちゃん”、“一休さん”、そして“アマノウズメ”といったキラーチューンを会場の隅々にまで届けていく。サウンドだけでなく視覚的にも客席の景色を変えてしまった水カン。その余韻に浸る間もなく、今度は逆サイドのステージに照明が当たり、心躍るメロウなトラックが流れ出した。
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観客全員が、まるでスイッチが切り替わったかのように180度視線を後方へと移す。2組目、KICK THE CAN CREWの登場だ。彼らの14年ぶりの新曲“千%”が、フロアの熱はそのままに、そのポップさのベクトルを瞬時に変える“マルシェ”では、オーディエンスの盛り上がりも最高潮で、躊躇いなく全員が《上がってる!》と応える。後半、レッドブルの「翼を授ける」になぞらえて、「話すより1曲でも多く曲を授けたい」と言って、ノンストップで“イツナロウバ”、“sayonara sayonara”、“アンバランス”と、ヒットチューンを惜しげも無く連発。このキャッチーさこそが彼らの武器であることを、今回、とても強く実感した。あっという間の全7曲。
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まだKICKへの歓声が収まらないまま、グルーヴたっぷりのベース音が、またもや逆サイドのステージから響いてくる。そう、次はNulbarich。1アーティス分のステージは、意外にこぢんまりとしているため、6人編成の彼らがそこに立つと、まるで小さなライブハウスか、あるいはプライベートなスタジオを覗きに来たような親密さを感じさせる。各ステージの照明やセットもそれぞれ工夫されていて、その切り替わりが面白い。終始アッパーな楽曲でフロアを沸かせたKICKとは対照的に、心地好いうねりを感じさせる楽曲から、ゆったりとしたミドルバラードまで、短い時間の中で緩急自在のセットで挑んだNulbarich。水カン、そしてKICKと続いた、豊かなグルーヴのバトンを、彼らは今回唯一のバンドサウンドで、じっくり聴かせてくれた。またもや「音楽の交差点」という意味合いを強く思う。“On and On”ではシンガロングを促し、“NEW ERA”、そして“Follow Me”と、オーガニックなバンドアンサンブルでオーディエンスを魅了した。そしてその景色を暗転させるような、エレクトリックなサウンドが後方からぶつけられる。中田ヤスタカのターンだ。
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“Source of Light”で有無を言わせずクライマックス級に盛り上げ、続いての“NANIMONO feat.米津玄師”では、サビで強いシンガロングが起こる。会場の趣をガラッと変化させるサウンドでありながら、これまでの流れもしっかり汲むような「歌」を聴かせて盛り上げていくセットリスト。このイベントの趣旨を正面から受け止めた中田ヤスタカならではの選曲だったと思う。超絶ハイパーなエレクトロサウンドでも、最大限にポップにキャッチーに構築していくその流れは圧巻。ラストは今回の『SOUND JUNCTION』のテーマソングでもある“Give You More”を披露した。今回の4組のアーティストが共演する趣旨を、中田ヤスタカのこのサウンドが総括しているかのような説得力だった。しかし、これだけでは終わらない。

4組それぞれのセットが終了した後には、なんともスペシャルなエクストラが用意されていたのだ。再び水曜日のカンパネラが登場。コムアイがふいに歌い始めたのは“海 その愛”。言わずとしれた、加山雄三の、時代を超えて愛されるヒットソング。女性コーラスのサウンドが重なりながら、またもや壮大な海の風景を想起させていく。その歌声に聴き入っていると背後から、なんとご本人登場という粋な演出。コムアイと加山雄三のデュエットの、なんと贅沢なこと。歌い終わると加山はそのままエレクトリックギターを肩にかけ、今度はNulbarichと“Black Sand Beach”でラフにジャムセッション。世代による違和感を感じさせない加山のギターに聴き入ってしまう。その後、Nulbarichは小泉今日子の“あなたに会えてよかった”を、洗練されたジャジーなアレンジのバンドサウンドで聴かせると、中田ヤスタカは、 “ファッションモンスター”の超絶攻撃的なエレクトロサウンドで、フロア中の観客の腕を上げさせる。最後はKICK THE CAN CREWが、 “クリスマス・イブ Rap”で、山下達郎のかの名曲にリスペクトをたっぷりこめながら、彼ら流の切ないラップを聴かせ、レアなパフォーマンスで締めくくった。
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こうして、それぞれがスペシャルすぎるパフォーマンスを繰り広げ、2時間40分におよぶノンストップのショーは終了した。音楽イベントの新たな可能性を感じさせる斬新でチャレンジングなショー。ステージに立つアーティストが1組でも入れ変われば、そこにはまったく違う光景が浮かび上がったことだろう。もし自分がオーガナイザーだったら、次はどんな4組を結集させてみたいか、とか、そんな想像をしてみるのも楽しい。「RED BULL MUSIC FESTIVAL TOKYO 2017」だからこそ実現した革新的な企画であったが、今後このスタイルが定着して、様々な音楽ジャンルでの「交差点」を体験できたら面白いだろうなと思う。

約一ヶ月にわたり開催された「RED BULL MUSIC FESTIVAL TOKYO 2017」は、広く音楽ユーザーにRED BULLと音楽の強い繋がりを伝えたはずだ。すでに来年の開催に向けて動き出しているという同イベント。次回はどんな企画で我々を驚かせてくれるのか今から楽しみだ。(杉浦美恵)
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