【特集】め組、死ぬまでバンドやります宣言! 泣き笑いの人生を祝福する最新ライブツアーのファイナル公演をレポート! - photo by 郡元菜摘photo by 郡元菜摘

【特集】め組、死ぬまでバンドやります宣言! 泣き笑いの人生を祝福する最新ライブツアーのファイナル公演をレポート!

バンド結成11年目の最新フルアルバム『SNaCk』を携えた全国ツアー「SNaCk PARTY!!!! -ME-GUMI LIVE TOUR 2026-」。アメリカ村BEYOND(大阪)、名古屋HeartLand(愛知)を経て辿り着いたファイナル公演の舞台は、以前にも名演を繰り広げてきた渋谷 Star lounge(東京)である。しかもこの日は、菅原達也(Vo・G)の誕生日当日という祝祭感も上乗せされ、笑顔と胸を揺さぶるエモーションが咲き乱れるフロアとなった。
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富山京樹(G)、寺澤俊哉(B)、久佐賀麗(Key)、新作レコーディングにもたっぷり参加したサポートメンバーの茄子川(Dr)、そして最後にタンバリンを振るう菅原がオンステージして華々しく切り出すオープニング曲は、『SNaCk』同様にめ組らしい歓迎メッセージを伝える“WE ARE WAKEARI!”だ。新作曲であるにも関わらず、拳を突き上げながら「wow wow♪」と熱いチャントで高揚感を増幅させる組員(め組ファン)の意気込みがまたすごい。そこから、心を抑圧するような不自由なムードを突破してゆくための痛快なナンバー“ピー”へと連なる。
【特集】め組、死ぬまでバンドやります宣言! 泣き笑いの人生を祝福する最新ライブツアーのファイナル公演をレポート! - 菅原 達也(Vo・G)菅原 達也(Vo・G)

長年の人気曲である“ぼくらの匙加減”を早々に披露すると、「令和8年8月8日、僭越ながら、私の誕生日でございます! せーの、おじさーん!!」と半ば自虐気味に笑いめかしつつ、あらためて祝福の声を浴びる菅原。今度はコンビニ店員の寸劇を挟み、レイドバックしたカントリー/ウェスタン・スウィングに平熱の生活感が滲む“ふくろいりますか?”へ。菅原がわざわざトランペットを携え当て振りするキューバン・ファンク“銀行強盗の唄”といい、多様なポップ・ミュージックへの理解とめ組メンバーのプレイアビリティに裏付けられた『SNaCk』のモードが全開だ。何より、この新作モードを率先して楽しんでいるメンバーの心持ちが、フロアのオーディエンスにもしっかり伝播している。
【特集】め組、死ぬまでバンドやります宣言! 泣き笑いの人生を祝福する最新ライブツアーのファイナル公演をレポート! - 富山 京樹(G)富山 京樹(G)

“おでことおでこ”の重厚かつ美しいサウンドのレイヤーをグイグイと牽引するベースラインを奏でていた寺澤は「今日みんなの前でやって以降、数年はやらない曲もあると思うので、心を込めて演奏したいと思う」と貴重なアルバム曲の演奏機会について語り、一方で久佐賀はメンバー同士で深く対話しエンジョイしながら駆け抜けてきたツアーの充実ぶりを振り返りつつ、「皆さん、ワクワクしようぜーっ!!」の決め台詞を放つのだった。
【特集】め組、死ぬまでバンドやります宣言! 泣き笑いの人生を祝福する最新ライブツアーのファイナル公演をレポート! - 久佐賀 麗(Key)久佐賀 麗(Key)

そんな久佐賀がリードボーカルを担う“あたし猫。”では、チャーミングにして癖強な菅原節ソングライティングを乗りこなし、《ねえ、全身全霊ぬくぬくさせてにゃ》のフレーズと共に可愛らしい招き猫のポーズを決めるところまで、完璧に楽曲を己のものにしている。何でもないひとときを心温まる宝物のような時間に変える音楽の魔法“もったいない夜”を経て、命の瞬きを伴う抜き差しならない青春ストーリー“真夏の朝 2人乗り”は、演奏終了直後にオーディエンスが一瞬推し黙ってから割れんばかりの喝采を贈る名演に。そして、ラジオ放送でのオンエア映えも見事だったニュー・ウェイヴ・テイストの美曲“二の舞”。新旧楽曲群が織り成す、あっちにもこっちにも心を揺さぶるこのブロックが、個人的には今回のハイライトだと思えた。
【特集】め組、死ぬまでバンドやります宣言! 泣き笑いの人生を祝福する最新ライブツアーのファイナル公演をレポート! - 寺澤 俊哉(B)寺澤 俊哉(B)

ツアー中、エレベーターで出会った気さくな男性たちに「スポーツ選手ですか?」と尋ねられ、ジム通いの成果に喜んだという富山のエピソードトークが微笑ましい。そして茄子川はサポートメンバーらしからぬ熱いコール&レスポンスでライブの熱気を繋ぎ、“駄菓子歌詞”以降の終盤は超ハイボルテージな楽曲群を次々畳み掛ける。音源化のための再アレンジを経て賑々しいダンスチューンとしてパワーアップを果たした“奈良より断然☆台北”は、大サビで問答無用の大合唱を導く完璧なデザインだ。そしてライブ本編の最後には、普段は胸の内に秘めた気高い思いをじっくりと描き出す“なるべく”が、深い余韻を残してゆくのだった。
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アンコール代わりの「合言葉は!」「ちゅるりらら!!」コールに応え、会場内に展示されていた譜久村聖の等身大パネル(“二の舞”MVに使用されていたもので、ライブにはステージ出演こそなかったものの本人も来場していたそう)と共に再登場した菅原。「今日はみんなにね、素晴らしい誕生日プレゼントを頂きました。いくらでもクサいこと言うぞ? それはなにかというと、諦めないという思いです。気づいてないでしょう? どうもありがとうございます!(メンバーに)君たちもありがとうね。約束しなくてもね、俺は死ぬまで、バンドというものをやっちゃうと思うんですよ。死ぬまでやります」。まさにそんな思いを乗せて、“バンド・デシネm9(^Д^)”では前線オーディエンスと握手を交わしながら、熱い掛け合いを繰り広げるのだった。
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パーティを締め括るトドメの一撃“悪魔の証明”ののち、ピアノ伴奏と共に「ハッピー・バースデー Dearすがポン♪」の大合唱でバースデーケーキが持ち込まれ、オーディエンスと一緒に記念撮影が行われて、今回のステージは万感のフィナーレを迎えた。「死ぬまでバンドをやる」という思いを胸に、新たに辿り着いた誕生日を祝うということ。悲喜交々の生活に全身全霊を傾けて寄り添うめ組のポップに相応しい、そんなツアーファイナルでありバースデーライブであった。(小池宏和)
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●セットリスト
め組「SNaCk PARTY!!!! -ME-GUMI LIVE TOUR 2026-」
2026.8.8 渋谷Star lounge01. WE ARE WAKEARI!
02. ピー
03. 咲きたい
04. ぼくらの匙加減
05. ふくろいりますか?
06. 銀行強盗の唄
07. Amenity
08. おでことおでこ
09. あたし猫。
10. もったいない夜
11. 真夏の朝 2人乗り
12. 二の舞
13. 駄菓子歌詞
14. お化けだぞっておどかして
15. 奈良より断然☆台北
16. お茶の子再々!
17. なるべくEncore
18. バンド・デシネm9(^Д^)
19. さたやみ
20. 悪魔の証明
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