「LIVE SPARKS!」では、今注目すべき新進気鋭のアーティストのライブレポートをお届けします!
SEで流れるスウィングジャズの代表曲のひとつ“シング・シング・シング”で登場してから、アンコール後の記念撮影を終え笑顔でステージをあとにするまで、SHIBUYA CLUB QUATTROは完全に
セブンス・ベガの独壇場。時間も空間も彼女たちのカラーに染まり切っていた。
安定したピッチに透明感と迫力が同居した、主人公感たっぷりなシブヤカンナ(G・Vo)の歌声がステージ中央から放たれ、両脇を固めるのはファズ系のエフェクトや渋めのフレージングで唸らせるサコティッシュフォールド(G)と、表情も演奏も朗らかに5弦ベースの音域を自由に行き来するソラ(B)。
決して小手先には走ることなく安定と厚みをもたらし続けるハイブリッドマイマイ(Dr)のプレイが屋台骨を支え、ディスコやファンク、ダンスミュージックといった要素を網羅した80〜90sポップス=「シティロック」が観客を踊らせ、揺らし続けていく。
1曲目の“卵と牛乳とレコード”から場内の一体感は抜群で、合いの手のコーラスもバッチリ。ドライブするイントロから“Hey! Crush!”がアッパーな空気を生み出せば、甘くロマンティックな雰囲気がCメロで文字通り《メタモルフォーゼ》を遂げる“魔法がとける前に”が場内の熱量をもう一段押し上げる。曲調自体は様々ながら、いちいち「そう、その音!」「そのフレーズ!」と頷きたくなるツボを的確に押してくるところに、先人たちの作り上げた時代と音楽への愛と造詣の深さも窺える。
ベースイントロに始まりしっとりしたギターとややシニカルな歌詞で聴かせる“クローゼット”、シブヤの歌に込めた情感が際立つバラードテイストの“きらきら”といった初期の楽曲では、大幅なアレンジ変更はなくとも楽器間のバランスやアンサンブルの向上によって印象を刷新。ライブ中盤では、賑やかなMC中の空気を歌い出しの1フレーズで一気に引き戻した“上海恋物語”の大人っぽいグルーヴや、歪んだギターとローを効かせたリズム隊によるダイナミックなプレイで「シティロック」の「ロック」の部分を垣間見せる“無実”、そこからボリュームや圧はそのままによりファンキーなアプローチに舵を切った“SUPPER”など、実にバリエーション豊かな攻めを見せてくれた。
「最後はみんなでドライブに行きましょう!」というシブヤの呼びかけからは終盤戦。彼女たちの音楽性のひとつの指針となったであろう“東京ラブストーリー”から、同曲を今の自分たちが書いたら?という発想から生まれた“ワンナイト・ドライブ”へと繋ぎ、ダンサブルな4つ打ちと、この時期にピッタリな湿気と清涼感のせめぎ合うグルーヴでフロアを揺らしまくる。
“Slump!”で本編を終えたあとのアンコールでは2ndアルバム『PRISM』のリリースとO-EASTワンマンを含むツアー開催も発表され、祝福ムードの中で“君とParadiso”“南風のアイドル”と新旧サマーチューンを連発してフィニッシュ。音楽性のみならず視覚面、さらには緩急の効いたキャラクターや雰囲気の面でも、令和の世で80s流スターを目指そうとする彼女たちの野望が、夢物語では終わりそうにないことを予感させてあまりある夏の一夜だった。(風間大洋)
このライブレポートは、8月31日発売の『ROCKIN'ON JAPAN』10月号にも掲載!
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●リリース情報
2ndアルバム『PRISM』
11月7日(土)発売詳細はこちら
予約はこちら
●ツアー情報
7thVega TOUR 2027 「PRISMA」
・東京公演
2027年2月7日(日) Spotify O-EAST
開場 16:00 / 開演 17:00・福岡公演
2027年2月11日(木・祝) OP’s
開場 16:30 / 開演 17:00・大阪公演
2027年2月13日(土) 梅田BananaHall
開場 16:15 / 開演 17:00・名古屋公演
2027年2月14日(日) ElectricLadyLand
開場 16:15 / 開演 17:00前売:スタンディング ¥5,500(税込)+ドリンク代
当日:スタンディング ¥6,000(税込)+ドリンク代
プレイガイド:チケットぴあ<発売スケジュール>
●オフィシャルニュースレター会員先行
受付期間:8月7日(金)20:30〜8月23日(日)23:59申し込みはこちら
セブンス・ベガ オフィシャルサイト
提供:7V
企画・制作:ROCKIN'ON JAPAN編集部