【インタビュー】13.3gがTVアニメ『Fate/strange Fake』のエンディングテーマ“潜在的なアイ”でメジャーシーンに躍り出る。彼らの多彩なグルーヴ、その源泉に迫る!

【インタビュー】13.3gがTVアニメ『Fate/strange Fake』のエンディングテーマ“潜在的なアイ”でメジャーシーンに躍り出る。彼らの多彩なグルーヴ、その源泉に迫る! - photo by Rena Yamaguchiphoto by Rena Yamaguchi

アニメ作品に対してそれぞれが感じたことが音で交わったというか。かっこよく言うとそんな感じです(笑)(輪田)

──「アイ」という言葉には、さまざまな意味が当てはまりそうですよね。そこは意図的にカタカナにしている?

藤丸 意図的にというより、自分たちが今後メジャーシーンでどう進んでいくかを考えたときに、潜在的に備わっている自分の「愛」や「哀」や「I」、もしかしたら「Eye」かもしれないけれど、そういうものをこれからも大事にしていきたいという思いもあって。

──視聴者が『Fate/strange Fake』を観るとき、放送回によってどのキャラクターに感情移入するかは変わるでしょうけど、そのどの回にもハマるエンディング曲になりそうな気がしています。それこそ、その時々で「アイ」の意味が変わるというか。

ロビン 嬉しいです。僕はアニメが好きで、『Fate』作品も観ていて、その新しいシリーズに僕らの楽曲が使われるというのは、ほんとに感慨深いです。『Fate』を楽しみにしてくれているみなさんが13.3gを知ってくれたり、逆に僕らのファンのみなさんの中に『Fate』にまだ触れたことがない人がいれば、“潜在的なアイ”をきっかけにアニメを観てほしいし、そういうふうにアニメと僕らの楽曲が化学反応を起こせるのが嬉しいですね。

──藤原さんのベースが、歌メロに対してかなり大胆に動いているのもこの楽曲の面白さだなと思います。

藤原 制作していくうちに、『Fate』のバトルシーンの激しさだとか、エンディングテーマのコンセプトにさらに近づけようと、ベースは派手さかつきれいさを意識するようにしていきましたね。

輪田 聖樹のベースの特性って、アグレッシブなフレーズでもすごく滑舌がよくてソリッドなので、そこに対して僕のドラムは「器」でありたいなと思って。そういう部分で今回の曲は特に噛み合ったと思えました。アニメ作品に対してそれぞれが感じたことが音で交わったというか。かっこよく言うとそんな感じです(笑)。

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──この“潜在的なアイ”を表題にした1stシングルがリリースされましたが、そこには先行リリースされている“眠民ゼミ”も収録されていますよね。この曲は、独特のグルーヴがとても心地よい曲で。このミドルのグルーヴをしっかり表現できているのも頼もしいし、底知れないポテンシャルを感じました。

輪田 ドラムでいうと、レコーディングのときにプロデューサーの(NEKOTA)HIDEOさんから「もっともっと、汚れていていい」「変な感じでやりきっていい」と言ってもらえて。なので、セオリー的には外れているような、たとえばスナッピーの張りをあり得ないくらいに緩めて叩いてみたりして、それが音作りの新しい発見につながりました。より懐が深くなったというか、音作りとグルーヴ、ノリ、リズムの関係性を知れて、新しいエッセンスがものすごく表現できた曲になったと思います。

藤原 曲の入り口からベースとドラムがユニゾンでダダダダダッてくるところとか、13.3gのロックな一面も知ってもらえる曲かなと思います。でもサビはすごくキャッチーで。

ロビン 僕は「リフ難航ギタリスト」で、まさしくこの曲はそれでしたね。このリフが生まれるまでにいろんなパターンを試しては、いろんな人に聴いてもらうっていうのを繰り返して、そのうえで生まれたリフなんです。一聴するとすごくシンプルですけど、ここに辿り着くまでの道のりが僕の中にはすごく思い出として刻み込まれています。だからいつも弾くときには、「おまえはようやく辿り着いたリフなんだぞ」っていう気持ちでプレイしています(笑)。

──(笑)。そしてそのサウンドに乗る歌声がすごく気持ちよく響いて。

藤丸 この曲は最初、自分のイメージしている声色やニュアンスと、実際にアウトプットされているものがすごく乖離していたというか。なので“眠民ゼミ” は、自分の声の成分のどの部分が気持ちよく感じられるのかとか、どういう表現、歌い方がいいのかというのを、あらためて俯瞰して見つめ直すきっかけになった曲でもありました。より、耳にストレスなく入ってきて、かつ耳に残る歌声というものをすごく考えましたね。

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(“Inside Out -Studio Live-”は)すごく「気持ちいい!」って思いました。僕自身、この曲に救われてきたし、バンド自体もこの曲で戦ってきた(藤原)

──今回のシングルには、過去曲を新たにスタジオライブで録音した音源も入っていますよね。それぞれ13.3gの違った魅力を表現する3曲です。

輪田 13.3gの「らしさ」は振り幅の広さにあって、その中に絶対的な将太の歌声があるというのが自分たちのカラーだと思うんです。それが僕らの強みで、それを僕らも楽しんでいる。その幅広いレンジの中で、歌が生きているバラード寄りの曲、グルーヴィーで言葉遊びが楽しい曲、ダンスで乗れる曲と、いろんな方向性を見せられるように、“嘘つき”、“恋愛進化論”、“Inside Out”を選びました。あとはライブをしていく中ですごく進化を感じられている曲ということで、この3曲を収録しようと。

──特に“Inside Out”は、また違った13.3gのグルーヴを堪能できて、これはぜひ生で聴きたいと思う曲でした。

輪田 この曲は絶対に外せないというのがありましたね。この曲、もともとノリを重視した曲ではあったんですけど、ライブの回数を重ねるたびにアップデートされていて。その理由をロジカルに整理して考えてみたら、それぞれの音の立ち上がりがどんどん速くなっていることに気づいたんです。そしたら生まれる現象として、1小節がすごく大きく感じられるようになるんですよね。すると音の隙間、余白が生まれるから、そこで歌が際立って聴こえてくるという、予期せぬ化学反応が起きまくっていたんです。これは、今自分たちができることの幅が広がっているぞという発見でもあって、それをこのスタジオライブの音に込めることができました。だからぜひ、前に出した音源との違いを感じてみてほしいです。

──スタジオライブ音源は、ほんとに「せーの」でみんなで音を出したもの?

藤原 そうですね。すごく「気持ちいい!」って思いました。僕自身、この曲に救われてきたというところがあるし、バンド自体もこの曲で戦ってきたと言えるくらいの代表曲なので、それをアップデートした状態で収録できて嬉しいです。

──13.3gの多彩な魅力に触れる一枚ができあがりましたよね。これを引っ提げてのツアーも決まっていますが、この先、バンドはどんな活動をしていきたいですか?

輪田 どんな表現でもいいので、自分たちの信念とかそれぞれが持っているソウルの部分を大事にしていきたいです。そういう意味でジャンルの垣根はなくていいと思っていて。いつまでもそのスピリットを持ち続けて、その結果として、いろんな舞台に立てるのを楽しみにしながら活動していきたいですね。

藤原 自分たちが好きでやっていることなんですけど、それを好きになってくれる人を増やしていって、結果的に日本を超えて⋯⋯いや、海外ツアーをしたいっていうことではなく、海外に届けるくらいのものを。

ロビン え? 海外ツアー、したくないの?(笑)

藤原 いや、海外ツアーしましょう! します!(笑) っていう気持ちでやっていきたいです。実際、海外の方もライブに来てくださったりするんですよ。SNSとかのコメントでも「待ってます」とか言っていただいたりするので、届けに行きたいですよね。

ロビン うん。音楽にはほんとに垣根がないと思うので。目指せ、世界(笑)。僕らの音楽でいろんな人に思いを届けて、その人たちがさらに横でつながっていって、新しい渦を生み出していけたらいいですね。

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──藤丸さんはどうですか?

藤丸 僕は⋯⋯僕らの音楽は「人から生まれる音楽」であり続けたいという思いが強いです。音の中で生きていたいし、音楽で感情を表現していきたいし、あくまでも自分たちから出た音楽であり続けたい。これからもメジャーシーンに出ようが、どこだろうが、そこは変わらずにやり続けていきたいです。りんちゃんも聖樹もロビンも僕も、全員が会場の「みんな」ではなく、「一人ひとり」と向き合って演奏できるような、そういうバンドでありたいなと思っています。

──「この会場でライブしたい」みたいなことって考えますか?

藤丸 全部行きたいですけどね。次はクアトロでのワンマンが決まっているので、その次はそれこそZeppでもやりたいし、もちろん武道館やホールツアーも。野外もやりたいし、言ってしまえばライブはどの会場でもしたいんですよ(笑)。規模も関係なく、やったことない会場では全部やりたいです。

──渦がどんどん大きくなっていくということですよね。楽しみにしています。

全員 ありがとうございます!

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このインタビューの一部を発売中のROCKIN'ON JAPAN 3月号に掲載!
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