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サウンドを牽引するぶっといベースラインは曲に最高のダンスフィーリングを与えているが、同時に、それは綱渡りのように己の人生を歩く孤独な人間の、揺らめく歩調のようでもある。Eveの楽曲が発するファンクネスは、ひとつの命が生きる、その取り留めのなさをも掬い上げている。「生き難さ」と「ダンス」。それはEveが生み出す世界観の中で分かち難く結びついているのではないか。この、自身最大規模のアリーナツアー直前にリリースされた“ゴーストアベニュー”を聴いて、僕は改めてそんなことを感じている。裏を返せばEveは、簡単に真っ直ぐになんて歩けない、「走れ」と言われたって走ることなんてできない、もつれる足を、なんとか一歩一歩前に突き出すことでしか前に進めない、そんな数多の人生たちに向けて、「それもまた、ひとつの命の形なんだ」と伝えているようでもある。ライブでこの曲をみんなで自由に踊る光景は最高だろう。ゴーストたちのダンス大会。魑魅魍魎の宴。君のステップは、君にしか踊れない。(天野史彬)(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年9月号より)『ROCKIN'ON JAPAN』9月号のご購入はこちら
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