血のこともあってか日本人には特別親しみ深いフーバスタンクだが、もちろんその大前提として曲や演奏が魅力的じゃなければならないわけで、改めてその曲の良さを味わってもらおうじゃないかとばかり新曲やセルフ・カバー入り交じるアクースティック・アルバムを出してきた。確かに良い曲はギター(キーボード)一本でプレイした方が真髄がわかりやすいし、ファンであれば誰でも聴きたい企画で、そこらをまとめてやってみようというわけだ。
2曲目ですぐに出世作“クローリング・イン・ザ・ダーク”をビシッとキメて聴き手の心をつかむとジワジワと自分たちの世界に引きずり込んでいく。アクースティックとは言ってもドラムスは入っているのでビート感もしっかりとあるし、“ザ・リーズン”のようなお馴染み曲を別角度から聴かされることで違った刺激を受けたりもする。しかも新曲が3つもあり9月には新作アルバムというのだから、そのスターター代わりになってもいる。シングル・カットの“イズ・ディス・ザ・デイ?”もすぐに覚えられてしまう彼ららしい美メロで、期待は高まるばかりとじつにおいしい予告編だ。(大鷹俊一)
オイシイ予告編
フーバスタンク『イズ・ディス・ザ・デイ? ~デラックス・エディション』
2010年08月04日発売
2010年08月04日発売
ALBUM+DVD