アルバム・リーヴス アルバム・リーフ『ア・コーラス・オヴ・ストーリーテラーズ』2010年01月13日発売 ALBUM サンディエゴ・インディ・シーンが生んだ才能=ジミー・ラヴェルの主導するアルバム・リーフ。基本的にはソロなので、以前までの作品は殆ど独力で作り上げられてきたのだが、このところのツアー経験をふまえてか、今回のアルバムはバンドとして制作された。レコーディング環境自体は、シアトルで録音→アイルランドでミックスと、体制やスタッフに変化はないので、編成によるサウンドの変化はより分かりやすいだろう。ひたすらデスクトップ上で作り込んでいったものとは違うオーガニックな質感が聴き取れる。アイスランド風な雰囲気も随所に見られるが、イナタさよりはむしろ洗練された感触が強まっており、そのぶん、ニューエイジ・ミュージックっぽさも増した印象で、そうしたキャッチーさは今のところ良い方向で機能しているように思う。ちなみに、4月には来日公演も決定している。07年のフジ・ロックや翌年のピンバックとの共同ツアーでも初日がキャンセルされるなど、来日事情に関しては不運が多い彼らだが(※その後はメタモルフォーゼにも出演)、今度はトラブルなしでうまくいくよう祈ってます。(鈴木喜之) 2010.01.11 10:00