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「本当」のことを言葉にすることは難しい。知らず知らずのうちに相手を気遣ったり、周りの目が気になったりして、言葉を繕ってしまう。でも、ヤングスキニーは心の内を、自分の感情もだめなところもそのまま歌にする。だからこそ彼らの歌が、聴く者の心に少しずつ溜まり続けていた靄を取り払ってくれるのだと思う。8月のライブをもってドラマーのしおんが脱退し、現体制最後のベストアルバム『歌の中だけでしか、本当のことは言えないから』をリリースした。そこに収録された新曲“あいつバンド辞めるんだってさ”もまさにそうだ。ドラムのリズムに乗せ、《バンドやってたから、ずっとうざかったけど/バンドやってたから、ちょっとだけ好きになれた》と歌う。葛藤や強がりも、素直な気持ちも隠さない。素直な気持ちがこぼれるからこそ、度々出てくる《嫌い》という言葉にも、大きな愛が透けて見えるのだ。メンバーの脱退という大きな出来事さえ、ヤンスキ屈指の愛の歌へと昇華してみせた。そんな彼らの新章が楽しみだ。(江口祐里)(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年10月号より)なぜだか心が軽くなっている
ヤングスキニー『歌の中だけでしか、本当のことは言えないから』
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