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スカパラの新たな挑戦「VS.シリーズ」のトリを飾る第5弾であり、作詞は谷中敦とアイナ、作曲は沖祐市とアイナ、そして松隈ケンタの連名によるもの。スカパラ側から松隈に「BiSHや松隈っぽさを容赦なく入れてほしい」とリクエストしたという通り、BiSHのサウンドプロデューサーを務めた彼がお馴染みの門脇大輔ストリングスを招きアレンジした本楽曲は、当然のように、正しくBiSH的だ。ただ一方、あの必殺のシャウトをあえて抑制しながらリリックの世界観を丁寧に描くボーカリゼーションや、初めて自作したというラップパートが放つ初々しき輝きからは、BiSH解散後も絶えず前進し続けてきたアイナの現在地が感じられる。スカパラとしてはその「物語」を全力で具現化しつつ、スネアの連打が導くサビの天井なしの高揚感や、ラップパートでの異界に迷い込んだが如きサイケデリアなど、「+α」と言うにはあまりにもうますぎる匠の技を遺憾なく発揮している。まさしく主人公VS主人公。戦うコラボかくあるべし、という楽曲だ。(長瀬昇)(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年3月号より)
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