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我々が生きているこの世界を、天国だの地獄だのと過剰に言い換えてみたところで、結局、現実は現実だ。俺たちは幸も不幸も、希望も絶望も持ち合わせて生きている。友達や恋人と飯を食う時間は温かくて、でも、世界のどこかでは理不尽な暴力が誰かを傷つけている。孤独こそが心地よいと感じる瞬間があれば、どうしようもなく「わからない」と感じながら手と手を重ね合う瞬間もある。そういう現実からDannie Mayの音楽は生まれている。「白黒つかないよね」なんて薄っぺらなことを言いたいんじゃない。当たり前に複雑な現実の中で「どう生きるのか?」という話をしている。だから、彼らはこの3rdアルバムの表題曲“MERAKI”でこう歌う―《生きる意味ないこの世界には/自分で生きる意味作らなきゃ》と。『MERAKI』はギリシャ語で「創造性」を意味する。「意味は求めるな。作れ」というメッセージ。ロックもヒップホップもダンスも愛する俺たちの今。俺たちの愛も絶望も祈りも投射するリアルミュージック。(天野史彬)(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年2月号より)
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