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隣にいる人を励まそうとすることとか。ひとりでいる人の、その尊い孤独をできるだけ守りながら、それでも遠くから「意外とひとりじゃないかも」って念を送るように動いてみることとか。自分で自分がいつ大人になったかなんてわからないが、それでも自分は大人なんだから、いつか見たかっこいい大人の真似をして、傷だらけの己の人生の中で搔き集めた希望のヒントくらいはガキどもに伝えてみることとか。そういうことを背負っている。いや、背負うなんて書くと大袈裟か。そういうふうに生きる。生きたいと思う。そんな純粋な心が、この名曲を生み出しているのではないかと思う。価値観の変化を言い訳にして下の世代に全部押しつけるようなダサいやつにはなりたくないし、何よりもういいんだわ。笑われたって。笑われるくらいありがたいんだわ。そんな感じで。でも俺は絶対に笑わない。プロデュースは“ヒーロースーツ”以来のタッグとなるsugarbeans。ダンスビートとストリングスが鮮やかに運んできた、未来からの手紙。(天野史彬)(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年8月号より)
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