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2015年のリリース以降、ジャズ、ソウル、ヒップホップ、ロックなどを取り入れたバンドスタイルで『紅白歌合戦』などに出演するほどの大衆性を獲得したSuchmosは、日本の音楽シーンを大きく動かした。一例を挙げるならKing Gnu、Kroi、luvなどは彼らが切り拓いた文脈の上にいると言えるし、他のアーティストたちだって、Suchmosの登場がなければ今違う音を鳴らしていたかもしれない。そんな偉大な存在であるSuchmosが約4年間の活動休止を経て生み出したのが、本作に収録されている4曲。彼らは休止期間を「修行」と呼んでいたが、この約4年間、メンバーそれぞれが過ごした場所で吸収した音楽が融合し、Suchmosのシグニチャーサウンドはそのまま、新たなSuchmosができあがっている。Suchmosが初期から掲げていたテーマのひとつは「Life Easy」で、それぞれが人生を進め、大切なメンバー(HSU)の喪失と向き合い、束縛もしがらみもなく音を羽ばたかせている今、音とともにそのメッセージも深みが増している。(矢島由佳子)(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年8月号より)
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