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MILLENNIUM PARADEに改名後、第1弾シングル“GOLDENWEEK”に続く楽曲が“M4D LUV”だ。引き続き詞曲には常田大希に加え、Tylaの“Water”やLE SSERAFIMの“UNFORGIVEN”といった世界的なヒット曲を手がけるBelievveの名前がクレジットされている。ディープハウス調のトラックは“GOLDENWEEK”と比べ、よりスピード感と攻撃力が増している。イントロから何度も《All this crazy mad love》というフレーズが暗号のようにリピートされ、ボーカルにはさらに過剰にエフェクトがかかり混沌感も強まっている。あらゆる情報が氾濫し、顔の見えない人々の存在への恐怖が募る現代社会ならではの孤独感を歌っていた“GOLDENWEEK”だが、“M4D LUV”で描かれているのは世界が終わりに向かっているにもかかわらず、抵抗せず虚無を極める人々だ。グローバルな座組によるハイブリッドなダンスミュージックで世界に警鐘を鳴らすMILLENNIUM PARADE。次の一手はどうなる?(小松香里)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2024年10月号より抜粋)
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