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結成からわずか3ヶ月でオリジナル曲を作り、高校生のバンドコンテストで優勝し、ROCK IN JAPANのオープニングアクトを務めるほどには、平均年齢20歳という若さにもかかわらず既にバンドとして仕上がりまくっているMaverick Mom。新曲の《Transcend even God.》=「神をも超えるのだから。」と繰り返される大胆不敵な歌詞とサウンドからは、もはや貫禄すらも感じられて恐ろしいくらい。メンバーのうち3人が作詞作曲を手掛けることができ、それぞれが作る曲はポップにロックにミクスチャーにとまるでバラバラなのだが、そのすべてをキャッチーに響かせられるのは南出大史(Vo・G)の歌声の親しみやすさによるものだ。今曲はアッパーな激しいロックチューンを得意とする中野武瑠(G)作だが、重厚なビートとソリッドなギターリフとの間を縫うようにすっと耳に飛び込んでくる南出の声によって、ジャンルを超えて多くのリスナーに刺さるであろうポテンシャルを輝かせている。もっと様々な曲を南出の声で聴きたい。(有本早季)(『ROCKIN'ON JAPAN』2024年8月号より抜粋)
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