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“メルト”(2023年1月リリース)以降の既発曲4曲と、“エヴォリューション”“遊星X”の新曲2曲を収めたニューEP。“エヴォリューション”は、各楽器とトラックの音が超緻密に重なっていくさまが、聴き手の情緒を激しくかき乱すアレンジと、「夢」「願う」「明日」「答え」等のいわゆる「前向きポップス用語」を多用しつつも、世の中のそういう曲とは異なる何かを伝えてくる、そういうものに仕上がっているリリックが見事。“遊星X”は、ピアノやギター等もドラムやベースと同じリズム楽器と捉えたうえで鳴らしているようなトラックにのって、「歌う」と「語る」の中間ぐらいを突き進み、サビで聴き手をぶん殴るみたいに「歌う」になるボーカルが、とにかく痛快。にしても、この2曲も既発の4曲もそれ以前の作品もそうだが、1曲に収められている情報量が途轍もない、この人の音楽は。Aメロ→Bメロ→サビ、というオーソドックスな構成であっても、曲が始まった時と終わる時でまったく違う場所へ連れていかれる。そこが好き。(兵庫慎司)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2024年7月号より抜粋)
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