indigo la End『ラブ feat. pH-1』
結成10周年と前後して、バンドアンサンブルをさらに深化・進化させてきた
indigo la Endが、初めて海外アーティストとのコラボレーション楽曲を発表した。それがこの“ラブ feat. pH-1”だ。曲調としては極めてタイトで軽やかなジャズ/ファンク風のシティポップなのだが、そのアンサンブルは今にもメンバー個々が奔放に暴れ回りそうな緊迫感を内包しており、今のindigo la Endのスリリングなバランス感覚を窺わせている。そしてコラボのお相手は、韓国のラッパーであるpH-1。気鋭レーベルH1GHR MUSICのメンバーとして活躍している。彼が韓国語と英語、日本語を織り交ぜたラップと歌を注ぎ込むことで、心を掻き乱してやまない愛の物語は切迫した息遣いそのものと化す。オンラインでの制作過程の中で、pH-1はこの曲にT-SQUAREやCASIOPEAといった日本の凄腕フュージョンバンドのサウンドを思い返していたそうだが、恋の駆け引きに右往左往する心情を描いたラブソングのようで、実は異文化間の相互理解がメッセージとして込められたナンバーなのだ。今の世界に相応しいコラボ曲である。(小池宏和)
『ROCKIN'ON JAPAN』12月号より