映像だから味わえる濃密な一夜

吉井和哉『10th Anniversary YOSHII LOVINSON SUPER LIVE』
吉井和哉 10th Anniversary YOSHII LOVINSON SUPER LIVE
昨年12月7日、さいたまスーパー・アリーナで一夜限りの復活を果たしたYOSHII LOVINSON。篝火の中で歌う“20 GO”で幕を開け、アンコールの“トブヨウニ”まで全26曲、その2時間半の勇姿をノーカットで収録した、太っ腹な作品だ。この会場に私もいたのだが、巨大スクリーンが何台もあるとは言え、至近距離でカメラが追う映像にはかなわない。音も然り。これを見て改めて、歌と向き合い入り込み、8年ぶりのYOSHII LOVINSONとして歌う吉井和哉の緊張感や情熱を感じている。初期の代表曲“PHOENIX”や“CALL ME”は、初めて歌った時とニュアンスは違うのだろうが、ヒリヒリするような切実さを孕んだ歌は一段と胸を打つ。  そんな彼とともにステージに立つ、ジュリアン・コリエル(G)、ポール・ブッシュネル(B)、ジョシュ・フリーズ(Dr)、日下部正則(G)、鶴谷崇(Key)のタイトな演奏も圧巻だ。この濃密なライヴを経て、終盤で言っているように、スーパー吉井和哉が登場する日も近いのだろうか。11月に出るカヴァー集への期待も高まる。 (今井智子)
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