こちらが欲するものすべてを与えてくれる完全無欠のロックンロールショウに東京ドームは沸き上がった。当日は開演19時の4時間前、つまり15時にはドームに着いていたが、見渡す限りキッスのTシャツを着込んだファンばかり。物販は既にとんでもない行列で、グッズを購入した人たちが満足気な表情でドーム周辺を闊歩していた。またドーム近くのトイレに行けば、キッス・メイクに励む人が洗面台にいたりと、祭りは数時間前から始まっていた。
キッスの『END OF THE ROAD WORLD TOUR』アンコール公演が東京ドーム(一夜限り!)で行われ、おそらく全国各地から”日本におけるラスト公演”を自身の目に焼き付けようとするファンが集結したに違いない。それに応えるように、1曲目「Detroit Rock City」からポール・スタンレーの歌声もすこぶる良く、ジーン・シモンズ、トミー・セイヤー、エリック・シンガー(バッドランズの大傑作1stアルバムを聴いていた頃は、彼がキッスのドラマーを務めるなんて想像もしなかった)のパフォーマンスも申し分のない素晴らしさ。バンドの終幕感を1ミリも感じさせない脂の乗ったライブに子供から大人まで熱狂した模様は、次号のレポートでお伝えします。(荒金良介)
キッス来日公演レポートは、1/7(土)発売のロッキング・オン 2月号に掲載します
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