6月7日発売のロッキング・オン7月号にて、ブロック・パーティにインタビューしました! 4月にリリースされた『アルファ・ゲームス』は、彼らにとって実に約6年ぶりのニューアルバム。ケリー・オケレケ(Vo/G)に話を訊くのも本当に久しぶりだったのだけれど、その真摯で、熱く、そしてテーマのポジティブ/ネガティブの隔てなく不器用なほど真っ直ぐ切り込んでいく彼の語りを目の当たりにして、「そうそう、ケリーってこういう人だったよね…」と、ブランクが瞬く間に埋まっていくような感慨を覚える取材となった。
『アルファ・ゲームス』はブロック・パーティの疾走感溢れるポストパンクサウンドが大復活を果たし、ギターアンセムと呼ぶべき強力なナンバーがひしめく快心の一作。ケリー曰く、デビューアルバム『サイレント・アラーム』の完全再現ツアーでの経験が、新作に色濃く影響したのだというという。つまり原点回帰的なムーブということになるが、本作で彼らがギターを走らせるに至った焦燥や怒りは、あくまで「今」に立脚したものでもある。
本作でブロック・パーティーが実践した温故知新は、いよいよベテランの風格が漂い始めた2000年代デビュー組のひとつの正解を示した、と言えるかもしれない。(粉川しの)