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    back numberのツアー最終日を観て感じたこと

    back numberのツアー最終日を観て感じたこと
    荒削りでシンプルなロックバンドが恋愛の物語を気迫を込めてハードに歌い演奏する、というスタイルはback numberの発明で、それから雨後の筍のように同じことをやるインディーバンドが出てきたが、当たり前だけど誰もback numberには追いつけない。
    そして、back numberはもうとっくにその先の先へと進んでいて、「瞬き」も「大不正解」も恋愛の範疇を超えて人間そのものを描き、去年「水平線」が大きな支持を得たことがその明確な証となった。
    ファンクラブツアー以外ではそこから初となる今回のツアーでどんなback numberを見せるのかが注目ポイントだったのだが、結論から言えば、彼らはこれまでのすべてをこのツアーで余すところなく見せてくれた。
    特に印象深かったのは、もう何回も歌ってきた恋愛ソング、もう何回もみんなが求めてきた恋愛の物語を、もう一度命を吹き込むかのような鬼気迫る歌と表情で披露したことだ。back numberが発明した恋愛ソングというスタイルが、またさらに誰もマネできないレベルへと到達した瞬間だった。
    back numberは本物だと、また今回も唸らされた。(山崎洋一郎)
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