トッド・ラングレンを観る
2013.08.22 23:42
レストラン形式のライブ・クラブでのショーだったのだが、本人からの希望で、いつもはテーブルが置いてある最前エリアがスタンディング・エリアになっていた。今の彼の攻撃的なモードを反映したロックなライブにしたかったのだろう。実際、トッドは踊り続け、アクションをし続け、最後までアッパーな気合いに満ちたパフォーマンスを観せてくれた。
ラップトップをメインにする、とてもモダンなスタイルのパフォーマンスなのだが、その音楽世界はトッドが一貫して表現して来たもの。時代の音を取り入れたというより、時代が彼の世界に追い付いたといっていい。
ただトッドのデジタル・ワールドには1960年代のSFの描いた未来が現実化したような、不思議な懐かしさがある。未来的ありながら、どこかレトロなのだ。そこがたまらなく魅力的だ。
とても瑞々しいライブで、声もとても良く出ていて、素晴らしかった。とても励まされるライブだった。