【ライブレポート】誰もが待ち望んだ奇跡の復活! オアシス再結成ライブを現地から完全レポート!
2025.08.27 18:00
迎えたライブ当日。前夜は冷たい雨が降り凍えるように寒かったマンチェスターも、嘘のように雨が上がり、みるみる気温が上昇した。夏の陽射しが降り注ぐ。まるで空まで祝福しているかのよう。この日もオアシスのロゴを身につけ街を歩けば「今夜のライブに行くの?」「楽しみだね!」などと話しかけられる。欧州、南米、アジア……各地から集まったファンと交流し、改めてオアシスとは世界中に愛されているレジェンドバンドなのだと実感する。ある地元のファンの女性は、ボーイフレンドと彼のお父さんと参加すると話してくれた。おそらく親子であろう姿も多数見受けられた。共有するのに世代も国も性別も関係ない。オアシスという共通言語ひとつで最も容易く繋がれてしまう。会場へは市の中心部からシャトルバスで30分ほど。シャトルバス乗り場のあるLever Street近くの飲食店には、例のフル装備をしたオアシス・ピーポーが集い、幸せそうに祝い酒を交わしている。ダブルデッカーのシャトルバスに乗り込むと、こちらもさながらオアシス祭り。バスが動き出した瞬間、車内では拍手と大きな歓声が上がり、どこからともなく自然発生的に合唱が起こった。いよいよなんだ、何か物凄いことが待っているという予感に胸が高鳴る。1996年、あの伝説のネブワースに向かった人々も同じ気持ちだったのだろうか。 ヒートン・パークはマンチェスター最大の公園。640エーカー(東京ドーム約55個分)を誇る広大な土地が今回の伝説の舞台となる。シャトルバスを降り、長い列をフォローしていくと、小高い丘のようになったスペースにステージが見えてきた。超巨大スクリーンのスケール感に圧倒される。ヒートン・パークのスクリーンは、84メートル×12メートルと、カーディフのものより20メートルも大きいものが用意された。イギリスのコンサートで使われるスクリーンとしては史上最大規模だという。ステージの中央上方には、バンドのアイデンティティでもある通称“デッカ・ロゴ”が堂々と掲げられ、それを見ただけで込み上げてくるものがある。本当なんだ、また物語が始まるんだ。尚、客席は、前方からフロント、ミドル、一般スタンディングという区分になっており、私は一番後方エリアのチケットだった。それでも超巨大スクリーンのおかげで迫力を損なうことなく楽しめた。そして時刻は18時。オープニングアクトのキャストが登場。彼らは“フリー・ミー”で幕を開け、キャリア初期のアルバムをメインに、“サンドストーム”や“ウォークアウェイ”といった90年代ブリットポップムーブメント全盛期を支えたナンバーで会場を沸かす。軽快なギターサウンドに、ジョン・パワーのメロディックな直感が活きたボーカル。パーク内に心地よいヴァイブレーションを伝えていく。続く登場は、リチャード・アシュクロフト。これまでの公演では、1曲目から“ソネット”という反則技セットリストだったようだが、この日は“ウィーピング・ウィロー”でスタート。重たいイントロが流れる中、トレードマークのサングラスに肩までのカールした髪で色気を振りまきながらリチャードが姿を見せた。その存在感に沸き立つ会場。マスターピースな一枚『アーバン・ヒムス』を軸にザ・ヴァーヴの代表曲を次々と展開していく。リチャードは独特のハスキーなボーカルで叙情的に歌い上げ、バンドは強固なグルーヴで支える。咽び泣くギターソロも情熱的だった。