現在発売中のロッキング・オン8月号では、ベックのインタビューを掲載!
以下、本インタビューの冒頭部分より。
「世界観および芸術的な意味で、ぼくと日本のオーディエンスは話す言語が同じで。だからまた日本に来て演奏できてすごく嬉しいよ」
●今回あなたが初出演するNANO-MUGEN FES.2025は、日本の著名なバンドが主催しているフェスで、同フェスに出演する日本のバンドは皆、あなたと共演できることに興奮しています。同フェスへの出演を決めた理由は何だったんですか?
「ぼくの方こそ興奮している。日本の音楽にはずっと興味を持ってきたし、今回のフェスにも参加できて嬉しいよ。まだ出演前だから感想は言えないけど(笑)。でも、日本でのライブはすごく好きなんだ。日本のオーディエンスはぼくに対してすごく寛大だと思うし、ずっとぼくの音楽を支持してくれていて、いつも歓迎してくれて。人生において出会う人の中には、すごく感じがよくて頭もよくて面白いけど友達にはならないっていう人もいるよね。でも会った瞬間に化学反応が起きて通じ合って、初めて会った気がしない人もいる。自然な繋がりを感じるというか。ぼくにとって日本はそういう感じなんだよね。初来日からずっとそうで、世界中で最も好きな場所のひとつなんだ。なぜなのかは分からないけどね。文化的背景を理解して、自分の音楽を解剖する必要があるかもしれない。とにかくなぜか、世界観および芸術的な意味で、ぼくと日本のオーディエンスは話す言語が同じで。だからまた日本に来て演奏できてすごく嬉しいよ。バンドで来るのは本当に久しぶりだからね。日本のオーディエンスと再び繋がれることを楽しみにしてる。過去には頻繁に来日して公演数も多かった時期があったし、来日新時代が始まることを願っているんだ」
●バンドセットでの来日は2018年のサマソニ以来ですが、昨年はアコースティックソロライブで来てくれましたよね。あなたは「とにかくどんなかたちでもいいから日本に来たかった」とMCで言っていましたが、素晴らしいステージでした! ちょうど桜の季節の来日で、ライブ以外の滞在も楽しめたのでは?
「あのときはもう本当に、日本を発つ際に友達とも『過去イチの旅だったよね』と言い合ったけど、そのくらい最高だった。素晴らしかった。コロナでどこへも行けない期間が長くあったあとで日本に戻ってくることができて、人生を肯定してくれるような、本当に完璧としか言いようがないような旅だったよ。何だろう、毎日何かしら思いがけない魔法みたいなことが起きて……本当に、ぼくにとって日本は特別な場所。ぼくとこの場所との関係はかなり長いからね。だいぶ遡って人生の3分の2くらいになる(笑)。もはや自分の一部になっているんだ。元々日本の人たちの態度だったり様式だったり、あとは何だろう、この場所が持つフィーリングみたいなものに共鳴するものがあったと思うんだ」(以下、本誌記事へ続く)
ベックの記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』8月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。
Instagramはじめました!フォロー&いいね、お待ちしております。