現在発売中のロッキング・オン10月号では、サマーソニック2022&ソニックマニアのライブレポートを掲載しています。本原稿の一部をご紹介。
●SUMMER SONIC 2022 Day 1
ロックの絶頂を活写したマネスキン、眩い新時代の幕開けを告げたThe 1975 ―― サマソニ史に残る伝説文=粉川しの
ザ・リンダ・リンダズ、ビーバドゥービーのフレッシュな初来日ステージで幕を開けた3年ぶりのサマーソニック初日。特にビーバドゥービーはフレッシュなだけじゃなく、新作『ビートピア』を経たシンガーソングライターとしての成熟をも感じさせるステージで、“シー・ユー・スーン”のボーカルの素晴らしさたるや!
そんなビーの熱演に後ろ髪引かれつつ向かったソニックステージでは、こちらも待望の初来日のスクイッドがステージ上でリハ中だった。リハなのに既に緊張感が半端ないインプロビゼーションの場と化しているのに驚いたが、本編はさらに凄かった。(以下、本誌記事へ続く)
3年ぶり開催を全身で祝福した初日。そしてバラエティ豊かな才能が表現したそれぞれの時代性とは?
文=つやちゃん
3年ぶりにサマーソニックが帰ってきた。しかも、大きな変化を遂げて!
断片的なひとつひとつの感動は様々なものがあったが、ひとまずまとめると、多種多様なアクトによる包括性あるイベントとしての成熟を実感した舞台が多かった。元々新人アーティストのフックアップには積極的なサマソニだが、それに加え今年は人種やジェンダー面についても明確な思想が反映され、バラエティ豊かな才能を間近で見届けることが叶った。もちろん、この3年の間に世界のフェスで起こった様々な出来事が影響しているに違いない。(以下、本誌記事へ続く)
●SUMMER SONIC 2022 Day 2
強烈なダンスとパーフェクトな正論で魅了したミーガン、孤独を心地よく歌い上げたポスティ ―― 爪痕を残したポップモンスターたちの名演文=高見展
サマーソニック東京の2日目は、まずはザ・ストラッツから。この日、朝方は雨がちらほら降っていたけれども、昼頃には曇ったり陽射しが覗いたりという日和で、マリンステージに向かう。ストラッツは過去にもわりとよくサマソニで観ているので、あらためてサマソニが戻ってきたんだなという感慨もひとしおだ。SEに合わせてまずはバンドが登場し、リフを炸裂させると、ルーク・スピラーが登場し、オープナーの“プリマドンナ・ライク・ミー”のコーラスを、このクラシックでなおかつポップなハードロックリフとともに歌い上げる。あまりにも明快なこのハードロックに「なにこれ、かっこいい……」という声も周りで上がって、ついついほくそえむ。(以下、本誌記事へ続く)
世界的ポップスターに負けじと新人からベテランまで多彩なロックバンドが奮闘。サマソニ真骨頂、バラエティ溢れるラインナップの2日目
文=小池宏和
国内外のロックアーティストたちによる競演が目立った東京初日と比較すると、2日目はヒップホップやダンスポップ、アイドルグループらの活躍も多く、見た目には客層もやや若くてファッションの幅も広い。こんなふうにバラエティ性豊かでフレッシュなエネルギーが渦巻くヴァイブは、サマーソニックが帰ってきたという実感を募らせてくれる。幸運にも終日凌ぎやすい、絶好のフェス日和となっていた。
さて、この日最初に触れた海外アーティストは、カリフォルニア出身のシンガーソングライター、セイレム・イリース。(以下、本誌記事へ続く)
●SONICMANIA
規模とその存在感がどんどん膨らんでいくソニックマニア。パンデミック以前の熱狂を取り戻すことができるのか?文=小池宏和
翌日からの『サマーソニック2022』に先行して、こちらも3年ぶりに幕張メッセへと帰ってきた『ソニックマニア』。単なる前夜祭的位置付けというより、余りにも重要なブッキングが成される傾向は、久々とはいえ今回も健在だった。
喜び勇んで駆け付けた8月19日の夜。いきなりカサビアンとボーイズ・ノイズのバッティングは頭の痛いところだが、ここは新体制でツアーをこなし新作をリリースしたばかりのカサビアンをセレクト。たくさんの犬の顔をあしらったド派手なセットアップ姿のサージにギョッとしたり笑ったりしつつ、“クラブ・フット”をハンドマイクで堂々と歌う彼に歓喜する。(以下、本誌記事へ続く)
サマーソニック2022&ソニックマニアの特集記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』10月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。
Instagramはじめました!フォロー&いいね、お待ちしております。