星野源×ブルーノ・マーズ、対談を観た! 自身のルーツや共通点など、その内容は濃かった

星野源×ブルーノ・マーズ、対談を観た! 自身のルーツや共通点など、その内容は濃かった

これは見逃すわけにはいかない。そう思いながら待ち構えていた、2017年1月24日朝、日本テレビ『ZIP!』のコーナー「RED CARPET」における星野源とブルーノ・マーズのスペシャル対談。7時25分過ぎに始まって10分強というボリュームではあったけれど、とても濃い内容だった。

ミリタリー柄のジャケットにメッシュキャップ姿というブルーノを出迎えた、シックな装いの星野源。まずは、硬い話にしたくないからということで「好きな食べ物はなんですか?」と質問を投げかける星野源に対し、「うどん、ラーメン、寿司。日本に来て痩せようと思ったけど、ムリ(笑)」とブルーノが答えて楽しげに対談はスタートした。Billboard Japan Hot 100における星野源“恋”の1位保持を祝福しつつ「次は僕の番だけどね」と笑顔で意欲を燃やすブルーノもナイスだ。

「シンガーになりたいって夢はいつ頃からもっていたんですか?」といった星野の問いかけに、ブルーノは父が見せてくれた古いビデオに触発されたことを語る(ジェームス・ブラウンやジャクソン5、エルヴィス・プレスリーの名前が挙がっていた)。一方、星野は幼少期の音楽体験として映画『ブルース・ブラザーズ』を挙げ、「ジェームス・ブラウンやレイ・チャールズが歌うだけで、街の人が急に踊り出して。すごくワクワクさせられたんですね。それを日本人なりに自分のフィルターを通してやれるようになったらいいなと、そういう風にして最近は曲を作っています」と話していた。

また、“恋”のいわゆる「恋ダンス」を交えながら(ブルーノも真似する)「振りがすごく流行って嬉しかったんですけど、でもまだ日本人は自分の踊り方で好きにバラバラに踊ることが苦手なんです。みんなで同じ振りをすることは得意なんですけど」と語る星野に、ブルーノは「リズムによって身体は自然に動いてしまうものさ。原始人のイメージだよ。火を囲んでドラムを叩くと村中の人が踊り出すイメージだ。ドラム(リズム)がすばらしければ多くの人を踊らせることができるんだ」とアドバイスもしていた。

R&B/ラップとポップの境目で活躍し、グラミー賞を4度受賞しているブルーノも、アフリカ系アメリカ人ではない(彼はハワイ出身で、プエルトリコ系とフィリピン系の両親のもとに生まれた)。ソウルフルな歌も、熱狂的なダンスも、持って生まれた血は関係ない。子供の頃に映像を通してそれぞれに鮮烈な音楽体験(ともにジェームス・ブラウンの名前を挙げていたのがまた興味深い)を経てきた星野源とブルーノ・マーズは、実はとてもよく似ているのかもしれない。

そして、自身のキャリアのターニングポイントとなった一曲を問われると、ブルーノは「歌詞が特別なんだ。魂のこもった、辛い歌詞」という理由で“Grenade”を挙げていた。

星野:「日本のファンもライブを待っていると思います」
ブルーノ:「僕も楽しみだよ。でもまずは痩せないと。シックスパックになって戻ってくるよ(I’ll come backとsix packで韻を踏みながらリズミカルに)」
星野:「あははは。ディアンジェロのように。本当に、ありがとうございました」

という締めくくりで、「3、2、1、『ZIP!』」とポーズを決めたふたり。さらに、2017年2月24日(金)21時から、スペースシャワーTVでは特別番組として『BRUNO MARS × 星野源 ~Creators‘ Talk~』が放送される予定だ。(小池宏和)
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