遂に! ハイム、5年ぶりの新作『I quit』(=もうやめた)を6月20日に発売と発表。アートワークはPTA、新曲“Down to be wrong”も公開

遂に! ハイム、5年ぶりの新作『I quit』(=もうやめた)を6月20日に発売と発表。アートワークはPTA、新曲“Down to be wrong”も公開 - photo courtesy of artistphoto courtesy of artist

遂に! ハイムが、5年ぶりとなる4枚目のアルバム『I quit』(=もうやめた)を6月20日にリリースすると発表した。
アートワークを手がけたのは、長年のコラボレーターでもある映画監督のポール・トーマス・アンダーソン。
アートワークと、彼が撮影している様子もこちらから見ることができる。

ダニエル・ハイムの投稿によると、プロデュースはダニエルと、ロスタム・バトマングリ(元Vampire Weekend)。
またプレスリリースによると、収録曲は15曲。
ポール・トーマス・アンダーソンとは地元も同じで、彼女たちの母親はPTAの美術の先生だったという、出来すぎたような話。

あわせて、新作から3曲目となるシングル”Down to be wrong”もリリースされた。
こちら。

この曲のMVは4月25日に公開予定で、監督はブラッドリー&パブロ(チャーリーxcx、ハリー・スタイルズ、ロザリアなども手がけた人気映像デュオ)。
出演は、俳優のローガン・ラーマン。

Apple Musicでは、ハイムがこの曲について語っている。

「コーラスで叫ぶような曲が他になくて、その日は本当に気持ちを吐き出す必要があったの。何をだったのか具体的には覚えてないけど。でも、本当に気持ちを吐き出して、叫びたかったの。それに曲を書いているときにライブのことも考えているし。自分たちにとって一番大事なのはライブだから。だから、ライブでもみんなが叫び合ってくれるのを想像していた」

数日前に行われたLAでのライブでバンドは新作についての発表をした。その映像はこちら。

スクリーンには、「もうやめた」ことが次々に映し出された。

「もはや自分のためにならないことはやめた。
考えすぎるのをやめた。
恥を感じるのをやめた。
ニコチンをやめた。
怖がるのをやめた。
セックスだけの関係をやめた。
他人を批判するのをことをやめた。
感情的な親密さから逃げるのをやめた。
仕事を辞めた。
あなたがどう思うかを気にするのをやめた。
謝罪を待つのをやめた。
ごまかしながら生きるのをやめた。
すべてをごまかすのをやめた。
あなたと寝るのもやめた。
誰かが私を救ってくれるかもと期待するのも、
もうやめた」

『I quit』とは、ちょっとびっくりするようなタイトルだし、ネガティブな響きがあるけど、実際には、“やめることで前に進む”というポジティブで力強いメッセージが込められている気がする。それはこれまでに公開された曲の軽やかで明るいトーンからも伝わってくる。
『I quit』のテーマは、究極的には、自己解放と個人的な成長なのだと思う。

さらに、ハイムはアルバムのプロモもユニークな展開。2000年代に話題になったパパラッチ写真を次々と再現しているのが話題に。笑えるし、かわいい。

“Down to be wrong”:ジャレッド・レトがスカーレット・ヨハンソンにキスしながら、携帯をチェックしている写真。ありえね(笑)(2004年)。

“Relationships”では、ニコール・キッドマンがトム・クルーズとの離婚成立後に撮られた写真。ただ本人は映画の中の演技で自分じゃないと否定していたけど(2001年)。

“Everybody's trying to figure me out”は、LAでケイト・モスがLAでヴィヴィアン・ウエストウッドのアイコニックなブーツを履いて車の前で日向ぼっこしている写真(2001年)。

音源はこちら。
“Relationships"

“Everybody's trying to figure me out”

ロードもシングルを出したばかりだけど、今年は、ハイムの新作も出る。豪華すぎる。
ロードもハイムのインスタに”Helllllllll ya”(やったね!)とコメントしていた。
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