NICO Touches the Walls、3度目の武道館ワンマンを観た
2016.01.08 22:35
3度目の武道館ワンマンにして、4人でのNICO Touches the Wallsの復活ライヴ。古村の骨折によるCOUNTDOWN JAPAN 15/16 出演キャンセルと大阪城ホール公演延期は残念ではあったが、今日は彼も無事に復活を果たし、熱量溢れるギタープレイを見せてくれた。
1度目(2010年)は「チャレンジ」、2度目(2014年)は「リベンジ」、そして今回は「アレンジ」の武道館……と語呂よくまとめた光村。「武道館を使って僕らなりにいろいろな実験を」という言葉通り、イラストレーター・加藤隆氏が制作したアニメーションに合わせて演奏したり、「ノンストップミックス」と称して計8曲(!)をひとつに繋げるなど、新たなアプローチもあった。しかしそれでも、良い意味で武道館ライヴっぽくなかったというか、ステージ上の4人がいつになく肩肘を張っていない様子で、音もシンプルだった。それは、自分たちのやりたい/やるべきことやバンドの核、これまで生み出してきた曲の表情を見直し、「実験」を繰り返した日々があったからこそだろう。ひとつひとつの点のような日々を、その手で掴んだ確信とともに一本線で繋ぐことができるのが今のNICO。ここ最近、彼らのライヴを観たあとに清々しい気分になる理由はそこだと思う。
そしてライヴ中、3/16に約3年ぶりのオリジナルアルバム『勇気も愛もないなんて』のリリースとツアーの開催が発表された。今日披露された新曲のことも含め、本日の模様は後日アップのレポートで書かせていただきますので、少々お待ちください。(蜂須賀ちなみ)