Fleet Foxes日本ツアー2日目名古屋。ファンなら涎ものの狭さ。
2012.01.19 09:55
Fleet Foxes初の日本ツアー2日目は名古屋のクラブ・クアトロ。
大ファンなら名古屋で観ろ!の定説(?)通り、今のFleet Foxesにあり得ない狭さ。
たぶん彼らのリハーサル室より狭かったと思う。だって、メンバーがステージに入り切れてなかったから。
私も演奏している時あんなに近くで観たことないです。バンドという形態でこれ以上の近さでだから絶対に観られない最高の近さだったと思います。
日本に来る直前はシドニーのオペラハウス(2500人)を2日間売り切れ。アメリカでも、ピッチフォーク・フェスではヘッドライナーにして、アーケイド・ファイアがヘッドライナーだったオースティン・シティ・リミッツでは彼らの直前にメインステージで出演。そのパワーを持って、クアトロで演奏された日には!
名古屋の皆さん間違いなく昨日の夜は世界一ラッキーでした。
ライブは本当に素晴らしくて、しかも、名古屋の観客の皆さんも、最初から超盛り上がり。まああんなに近かったら当然だと思うけど。曲間でもざっくばらんに話している方も結構いたし、土地柄によって違うのですね。大阪でロビンに話しかけるのは、ほとんどアメリカ人だったんだけど、名古屋の方達どんどん話しかけるし。素晴らしい。なので私もこんな会場で観るなんて一生に一度だしと、思う存分楽しみました。
ただ、ロビンが途中で突然「アケミは来てますか?」と言って、えええええ、あたし?とびびり、「ハイ来てます」と言わなかったのですが、ごめんなさい、ロビン。私、小心者で。ハイ来てました(笑)。見えないように手をあげてました。
とにかく、バンドもお客さんも素晴らしかったのですが、なんと、アンコールから少し様子がおかしく。
まずは、ロビンが普通だったらアコギでひとりで、”I let you"を歌う場面だったのですが、いきなりのリクエスト大会。リクエスト大会になったのこれまで観たことがなかったので、さらにラッキーと思い、しかも、観客が”Tiger Mountain Peasant Song"と、"Oliver James”をリクエストで2曲ともやってくれた。これが最高だった!とりわけ、"Oliver James”は、アメリカでもよくリクエストする人いるんですが、簡単にはやってくれません。ロビンも感情があんなにむき出しで演奏するの珍しいし。それで、その後、まとめあげるように、”I let you" をもう本当にゴージャスに演奏してくれて感涙。そこで本来バンドが戻ってくるはずなのだけど、その前後から、ローディーの方がロビンにコソコソ。どうしたのだろうと思っていたら、結局そこで終わってしまったのです!
えーーーーー??あれは一体何が起きたのでしょうか?機材トラブルか、メンバーに何かあったのか??
それもあって、ロビンは思い切り心のこもった熱いソロを聴かせてくれたんだと思いますが、とても気になります。
セットリストを見せてもらったら”Helplessness Blues”とか”Blue Ridge Moutains"とかアンコールでやることになっていたし。すごく残念だと思いますが、しかし、それ以前にあり得ないラッキーな状況でライブが行われたいたことも考えると総合的には、やっぱり思い切り特別なライブになったと思います。
しかし、大阪、名古屋と観て、来ているお客さんがみんな素敵で嬉しい。まあ私は日頃アメリカでダサイ格好の人達ばかり見ているせいというのは非常に大きいとは思うけど、みんな思い切りオシャレだし、若い観客が大半だし。いやFleet Foxesのライブはアメリカでは60代くらいの人達まで来ているので、もちろん年配の方達もいらっしゃっていて嬉しいですが、とにかく、若い観客の人達の顔がみんなキリリとしていてカッコいい。それくらいの意志がある人達が昨今の洋楽事情を支えてくれているのだと知りました。みんな本当に本当に素敵な人達ばかりで感動しました。
さて、残すは東京!
観ないと絶対後悔すると思います。ロビンもツイッターで「『ヘルプレスネス・ブルース』のツアーが残すところあと2回なんて信じられない」、と名古屋の前に書いていたので。本当にこれで終わりですので!