初来日目前。フリート・フォクシーズのロビン、今年の目標は村上春樹!&2011年ベスト10

初来日目前。フリート・フォクシーズのロビン、今年の目標は村上春樹!&2011年ベスト10

初来日まで秒読み状態のフリート・フォクシーズですが、ロビン・ペックノールドが、2011年のベスト10をサブポップのサイトに語っています。
http://smash-jpn.com/band/2012/01_fleetfoxes/index.php


ベスト10とは言え、簡単にアルバムが10枚並んでいるわけではなくて、2011年の思い出10という内容になっています。ロビンらしい拘りがうかがえます。


1。Kurt VIle の”Smoke Ring For My Halo” 。とりわけ”I got.....runner ups...YEEEAAH!"の箇所。
Bill Callahan の"Apocalypse"。とりわけ、”Universal Applicant"でビルが信号拳銃のサウンドエフェクトを使うところ。


2。"SNUTS"と書いた車のナンバープレート(*イマイチ意味が分かりません。すいません。)


3。レディオヘッドの”Codex"で、”Jump off the end"と歌うところで、ピアノは上がるのに、ヴォーカルメロディは下がり、ドラムの音がまるで空港のイスを指でトントンと叩いているように聴こえるところ。


4。ポーランドのPoznanで見たポーティスヘッドのライブ。と、ポートランドのChorzowで見たBill Callahanのライブ。


5。クリーブランドのMosonic Templeの地下でThe Walkmen(フリート・フォクシーズの全米ツアー前座)と一緒にホーンを演奏したのを僕の電話で録画して、それを何度も見ること。


6。Van Dyke Parks(ヨーロッパ・ツアーの前座)の名刺。


7。ポートランドの無名ミュージシャンが作った”To My Long Lost Love"というアルバム。ダントツで今年最も聴いた新作。


8。TV番組の『ブレイキング・バッド』。(*日本でも放送中。ロビンが言わずとも今アメリカで最高と言われているTV番組。超おすすめ!http://www.breakingbad.co.jp/


9。Etta Jamesがカバーしたランディー・ニューマンの”God's Song (That's Why I Love Mankind)"


10。William Tylerのアルバム "BEHOLD THE SPIRIT"。最高!


ロビンは、Spotify用に選曲も行っているのですが、選ばれた曲は主に上のアーティストのアルバムから。


Kurt Vile "Smoke Ring For My Halo"
Portishead "Dummy"
Portishead "Third"
Portishead "Roseland NYC live"
Portishead "Portishead"
Bill Callahan
Radiohead "Codex"
Etta James "God's Song"


などです。
http://www.subpop.com/channel/blog/top_10_of_2011_artist_edition


またロビンは、今年の目標をツイッターで、村上春樹で行く、と宣言しています(笑)。つまり村上春樹のように規則正しく、日が昇る前に起きて、1時間水泳をして、1日曲を書いてレコーディングするんだ、と。村上春樹は、水泳じゃなくてジョギングだというのは知ってるけど。
https://twitter.com/#!/rpecknold/statuses/151470785553375232


と書いていました。ソロの新作をすごい勢いで作っているような感じなので、ぜひ完成してくれればと思います。


ライブで披露しているソロの新曲”I Let You"は、もう思い切り心が引き裂けるような歌詞をたんたんと客観的に歌う鬼のような曲です。歌詞にしてもメロディにしても、次のレベルに上がってしまったことがはっきりと分かる作品。日本でも演奏してくれるでしょうか?
http://www.youtube.com/watch?v=29HXgXFmi7M&feature=player_embedded


歌詞はだいたいこんな感じです。YouTubeで聴き取ったので間違っていたらすいません。


ライブの後 君は僕の頬にキスをして
あとでね、と言った
だから僕は大学を抜けて
君の新しい”友達”、画家に会いに行ったんだ


少し歩いて
少し歩いて


家を見付けてドアから中へ入った
そこに君はいたけど 彼のジャケットを着ていた
彼はお茶を入れに行った時にシャツを脱いだから
後ろのポケットにペイパーバッグを入っているのが見えたんだ


その時分かったんだ
その時分かったんだ
その時分かったんだ
その時分かったんだ


だから僕は 僕らはもう終わりだよ って言った
適当な理由を付けて
どうしてもそれを
僕の方から先に言いたかったんだ


だけどその時までにはもうバスが走ってなくて
僕はその見知らぬ人達のカウチで時間を潰すことになった
でも眠れなくて 床に寝そべってみたら
君たちの声が聴こえてきたんだ


君たちの声が
君たちの声が


永遠のように長い夜
永遠のように長い夜
永遠のように長い夜


今でも時々タバコに火をつける時
君に初めて会った時のことを思い出すよ
ライブ会場の外で 雪はもうドロで汚れていて
君はタバコを1本差し出したから 僕はもらったんだ


現在オーストラリア、ニュージーランドをツアー中のフリート・フォクシーズ。シドニーでは、オペラハウスを3日間ソールドアウトしています。以下が1月6日、メロボルンでの最新セットリストです。


1. The Plains/ Bitter Dancer
2. Mykonos
3. Battery Kinzie
4. Bedouin Dress
5. Sim Sala Bim
6. Your Protector
7. White Winter Hymnal
8. Ragged Wood
9. Montezuma
10. He Doesn't Know Why
11. English House
12. The Shrine / An Argument
13. Blue Spotted Tail
14. Grown Ocean


Encore
15. I Let You
16. Sun It Rises
17. Blue Ridge Mountains
18. Helplessness Blues
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