来週末の4月15−17日と、22ー24日に、3年ぶりにコーチェラが開催される。
コーチェラは観客が1日12万5千人収容のアメリカを代表するフェスなので、これでようやくアメリカのフェスシーズンも本格的にカムバックというところだったが、Ye(カニエ・ウェスト)がここにきてキャンセルと発表。一緒にステージに立つと言われていたトラヴィス・スコットも登場しない。
代わりにヘッドライナーになったのは、元々出演することになっていたスウェディッシュ・ハウス・マフィアで、彼らとコラボレーションもしているザ・ウィークエンドが出演することになった。
カニエがキャンセルという情報が月曜に出たと同時に、代わりのヘッドライナーが次々に噂されていた。筆頭だったのは、グラミー賞受賞で盛り上がっているシルク・ソニックだった。が、当初から、彼らはアルバムが1枚しかないため、90分持たせるのは無理だろうとも言われていた。様々な記事を読むと、主催者はそれでも彼らに出て欲しかったようだが、ブルーノ・マーズが断ったと書かれていた。
また、ツアーを行っていた、タイラー・ザ・クリエイターも候補として噂されていたが、彼は自分自身が主宰するフェスをいつも秋に行っているので、そのために取っておきたいはずと言われていた。それで、当初から、一番濃厚な代わりとされていたのがスウェディッシュ・ハウス・マフィアをヘッドライナーに格上げし、彼らとコラボレーションしているザ・ウィークエンドに出演してもらうという案で、結局それに落ち着いた。
せっかくラスベガスにいるBTSは?という予想をしているメディアもあったけど、彼らの場合は、フェスに出なくても彼らだけでフェスくらいの観客を集めてしまうので、現実的ではないと言われていた。またもともと出るはずで、なぜか今回出ないことになったレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンや、アルバムを発売したばかりのレッド・ホット・チリ・ペッパーズという噂もあった。
カニエがなぜキャンセルしたのかはいまいち分からないが、彼は、週末に行われたグラミー賞でも5部門ノミネートされ、2部門で受賞したが出席していなかった。それ以前に、昨今のネット上での言動を懸念し、パフォーマンスを予定されていたのに、キャンセルされたと彼のマネージメントが発表していた。そんな中、カニエがここ数週間静かにしているので、心配でもあるが、メンタルヘルスの問題があるなら、まずそれをケアして欲しい。
ちなみにコーチェラは本来、レイジ、トラヴィス・スコット、フランク・オーシャンだったが、延期、キャンセルを繰り返している間に色々な問題で、全部が変わってしまった。
代わりにヘッドライナーとなったビリー・アイリッシュは、グラミー賞で圧巻のパフォーマンスを見せたばかりで、翌日から単独ツアーに戻っている。
https://rockinon.com/blog/nakamura/202200
ハリー・スタイルズは、去年大成功のツアーを行い、これから、超楽しみかつ待望の新作『Harry’s House』を5月20日に発売と発表!
新曲”As It Was” を発表したばかりだが、これが急にbpmを上げた80年代っぽいサウンドでありながら、ちょっとザ・ストロークス的でもある、ハリーとしては完全に新境地!
しかし、アルバムのジャケットで自分の部屋と世界が真っ逆さまになっているように、「昔とはもう違う」と繰り返す歌詞は内省的だし、哀しい。アルバムは、コロナ前になんと東京でもレコーディングされたと書いてある。全体が一体どういうものになっているのか楽しみだ。
ちなみに、今年のコーチェラもYouTubeで配信されると発表されている。
コーチェラは、地元の規定に従い、なんとマスクも必要なしで、ワクチン接種の証明も見せないでいい。NYでもその義務化は解除されたけど、アーティストや会場が引き続き規定を作って良いので、全てがフリーという状況でまだ観たことがない。1日12万5千人集まることを思うと、個人的にはYouTubeで観るのが一番楽しめる気もする。
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