すごい。すごすぎる。
だれがって、Justin Vernon。
Bon Iverとして知られる彼の最新プロダクトは、
同郷ウィスコンシンのCollections of Colonies of Beesとのコラボで、
バンド名はVOLCANO CHOIR。
そのデビュー・アルバム「UNMAP」は、
フォークでありゴスペルでありミニマルであり現代音楽であるのだけど、
どういえばいいか、
なんというひとつひとつの音の力強さ。

たとえば、たったワンストロークのアコギは
ふぬけたメタルの最大爆音エレクトリック・ギターの何万倍もエモーショナルで、
遠くにこだまするコーラスは人の血を必ずたぎらせる極上のファンクよりもなお、
身体を震わせる。
前方に消えていくと思った音は背中から大波のように襲い掛かり、
繰り返されるパーカッシヴなリズムはいつしかとらえきれない複雑なノイズとなる。
うわー、まだとらえきれない。
でも、なぜこんなに胸を打つ！