イギリスの空虚

イギリスの空虚

以前もこのブログで紹介した、ロンドン出身の4人組、THE XX。
20歳の男女たちの、つぶやきのような言葉とリズムとメロディは、
まさしく「彼らにとっての虚しさ」が、
その毎日のいたるところを埋めてしまっている様を伝えている。

ただ、彼らは眺めているのだ、その虚しさを。
その空々しさの中で、それでもどこかに行こうとしている。
イギリスにとっての空虚は、そんなふうに、
自己の実存が担保された、
それゆえに「哀しさ」はくっきりとあり、
どこかに希望めいたものを追う意思がある(レディオヘッドだってそうだ)。

アメリカの虚無とは、また違う痛さと苦しさである。
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