【今日のチャート8/31】KARAのアルバムにある心地よい違和感
2013.09.02 08:00
シングル
1 ↑ 恋するフォーチュンクッキー AKB48
2 ↓ わがまま 気のまま 愛のジョーク/愛の軍団 モーニング娘。
3 ↑ イゲ ムスン イリヤ~なんで?どうして? B1A4
4 ↑ ピースとハイライト
5 ↓ 満天の瞳 氷川きよし
アルバム
1 → あまちゃん 歌のアルバム
2 → FANTASTIC GIRLS KARA
3 ↑ KYOSUKE HIMURO 25th Anniversary BEST ALBUM GREATEST ANTHOLOGY 氷室京介
4 ↓ What turns you on? CNBLUE
5 → POPMAN'S WORLD~All Time Best 2003-2013~ スキマスイッチ
発売日3日目のチャート。
アルバム2位をキープしているKARAの”『ガールズ』シリーズ完結作”『FANTASTIC GIRLS』。
ボーナストラック含め、本当に高品質なポップソングが11曲並んでいるアルバムでして、それはもう何度聴いても爽やかな夏の日にオープンカーを運転しているような気分にさせられて仕方ないんですが。
ただ、何回も聴いていたら、自分がある2曲をポイントにしながら聴いていることにふと気付いた。
ひとつは、下に貼りますが、”バイバイ ハッピーデイズ!”。
いわゆるアップテンポのラブソングで、爽やかを地で行く曲。
キュートなダンスが映えるKARAのイメージ通りの曲、でしょう。
もうひとつは、アルバムの8曲目に配置されている極上のバラード”一番にわたしを抱きしめて”。
この2曲になんだか、ちょっとした違和感を感じた、といいますか。
多くのK-POPを聴いているときに無意識のうちにマインドセットされているショーケース感といいますか、本当の意味でよく出来ている完成度の高いポップだけが連発されることによる、「ハイクオリティ」のインフレ状態といいますか。
この2曲にはあの無機感がないんだ、ということに何度も聴いて気付いたんですが。
で、よくよくクレジットを確認してみると、この2曲、両方とも、磯貝サイモンが作っているのだ。
だからかどうか、高度にパッケージングされた完全なるポップ感の中に、個人が個人の生理感覚を元に作ったことによる「癖」みたいなものが、ちょっとある。
特に”一番にわたしを抱きしめて”には、ある。
そして、それがとても気持ちいいし、素直に聴くことができる。
おかしな言い方になるけれど、「楽しませるための」ポップというより、「伝えるための」ポップ、というコミュニケーション前提の佇まいが感じられる。
またそれを、KARAが歌っているのがものすごくいい、という話です。
5人の声がどこか揺らいでいて、その揺らぎがそのまま伝わるKARAのバラード、ってすごく新鮮だし、すごくいい。
エントリーが長いなー。
でも、そんなことをKARAをエンドレスで聴きながら思いました。
磯貝サイモン、作家としても本当に優秀である。
"バイバイ ハッピーデイズ!"
作詞:Simon Isogai 作曲:Simon Isogai 編曲:ArmySlick