ニュー・オーダー解散の真相

ニュー・オーダー解散の真相

〆切ケオスの修羅場が続き、読みたくても読む時間がなかった、

★7月14日付け、英ガーディアン紙掲載の「ニュー・オーダー最新インタヴュー」。


今日やっとじっくり読んだのですが、

何故ここ数年メンバー4人の仲が悪化する一方だったのか???
何故バンド内に「フッキー Vs バーニー&スティーヴン&ジリアン」の図式が出来上がってしまったのか???

この疑問に対する真相がやっと少しずつ見えてきたので、本人達のコメントを交えつつ箇条書きしてみました。


(1)フッキーがまだニュー・オーダー在籍時に、他のメンバー達に無断で「ハシエンダの著作権」を買ったこと。

これに対しバーニーは「あの時点から”不和”の二文字は壁に貼られたようなものだ」と以前もコメントしていた。

これに対しフッキーは「そりゃあ滑稽な言いがかりだな。
俺は86年からずっとハシエンダにもよく顔を出してきたし運営にも関わってきたけど、
バーナードや他のメンバーはずっと無関心だった。

ロブ・グレトン(元ニュー・オーダーのマネージャー)は、
もう何年も前から『ハシエンダの権利はバンドが買っておくべきだ』って言ってたんだけど、
当時はメンバー中の誰も興味を示さなかったんだよ。
だから『じゃあ俺が買うわ』ってことであの時ロブ・グレトンに£5000を渡して権利を買っておいたのに。
今頃になってよく言うよ」


(2)フッキーが2007年に一方的にニュー・オーダーを脱退した後、
「俺抜きでニューオーダーを続けることは許さん!ニュー・オーダーの名前を使ったら訴えるぞ!!!」と、
バーニー&スティーヴン&ジリアン側を威嚇したあげく、

ここ最近は新バンド=The Lightを組み、
これも他の3人には断りなしで、
「ジョイ・ディヴィジョンのアルバム完全再現ライヴ/ツアー」を続けていること。

これに対しても「バーニー&スティーヴン&ジリアン側は不快感を抱いている」との報道も以前からあり、

この英ガーディアン紙の取材中にも、バーニーは、
「僕ら(ニュー・オーダー)はこれまで自分達の原則と理想を持ったユニットとしてやってきた。
でもここ数年ピーターがやってきたことは全て僕らが体現してきたものと矛盾することばかりなんだ」
と不快感を露にしている。

一方フッキーはそんなバーニーのコメントに対し(このインタヴューはフッキー側と、バーニー側に別れ別個で行われた)、
「ふん、クソッタレ!
バーナードは昔からジョイ・ディヴィジョンの曲が嫌いで、ニュー・オーダーのライヴでも演奏したがらなかったくせに。
そんな奴らに今『ジョイ・ディヴィジョンの曲をライヴで演っていいですか?』なんて許可を求めても、
ファック・オフ!!!の一言で断られるのがオチだろ」
と吠えている。


(3)最後にもうひとつ追加。
フッキーは昔から「バーニーがバンドのマネージメント面を仕切ろうとしていた」ことに我慢できなかったようだ。

このインタヴュー中フッキーがバーニーを「Twat(英スラングで”気に障る奴”の意)」と称しているのは、
たぶんこの辺の「長年溜まった不満」も関わっている?

果たしてどちら側の言い分が正しいのか???
は我々外野の人間にとってはもちろん知る由もなし。

あ~あ、この人達の仲違いも複雑だなぁ、、、。
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