スティング近影

スティング近影

え?誰?、、、。

ご心配なく、筆者もパッと見には誰だは分らなかった。

90年代に南フランスの別荘で取材させてもらった際の、
アポロ神のような顔立ち&身体を持つご本人を思うと、まるで別人。
「今もヨガで毎日、身体は鍛えている」そうですが。
そのオッサン臭いお髭はいったい?、、、。

去年の11月にパリでエルヴィス・コステロとオペラ出演をした際、役作りのために生やした髭(キリシャ神話・ディオニシス神の役)が気に入り、
今もキープしているのだそう。

英米でもうじきリリースされるソロ新作『If On a Winter's Night』のプロモで久々にメディアに登場したスティング。
この表紙は今週末のThe Sunday Times Magazineに掲載されていた最新インタヴュー記事(かなりの長編です)。

「里帰りの季節である冬」をテーマした今回の新作について、
なぜ数十年ぶりに故郷のニュー・カッスルへ戻ってライヴをする気になったのか?
なぜ87年に父が亡くなった時、泣くこともできず葬式にも行かなかったのか?
子供時代から相容れず反目し続けてきた父について。
そして58歳になった今は、皮肉にもそんな父との類似点を自分の中に見つけて戸惑っている等々、洗いざらい語る深~いトーク。

しかし、この記者が訊きたかったのはやはり「2年前のザ・ポリス再結成&ツアー&その後の展開」についてだったようで、
「その件については語りたくない」とご本人が釘を刺したにも拘わらず、
あのテこのテを使ってしつこく追撃。
英国人記者のこういう面ってほんと血も涙もないというか(苦笑)。


ご本人もとうとうお手上げ、という体でほんのちょっとだけ語ってます。
以下が、その抜粋。

「07年にザ・ポリスを再結成したのは、あのバンドが83年に解散ってことになった時、僕はちゃんとそれをバンド・メンバー達に告げず、バンドから逃げるようにして辞めたことがずっと気がかりになっていたからなんだ。
、、、それまで長年音楽や生活を共にしてきた連中に対し、きちんと決着を付けてなかった、というかさ。
だからあれ(07年の再結成)は、いわば自分の過去にちゃんと責任をとるためのものだった。
で、あれが終わった今、僕はその責任も果たしたわけで。
今でもあの2人とはたまに連絡をとりあったりはしてるよ、あくまで私的なレベルのみで、だけど。
でも、あれを(再結成&ツアー)もう一回やったとしても、、、多分最悪で、無意味な結果に終わるだけだろうな。
多分もう機能すらしないと思う」。

ですよね、やっぱり、、、。

去年スチュアート・コープランドに取材した際も、
「ザ・ポリスはあれで決着がついたんだ」と繰り返していたっけ。
児島由紀子の「ロンドン通信」の最新記事
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