ロッキング・オン・ソニックの開催から1週間以上が経ちました。
お決まりの台詞になってしまいそうですが、でも確かな実感として、まだあの2日間のすべての記憶から抜け出すことができていません。
主催者がこんなことを言うのもどうなのかと思いますが、自分が想定していなかったほどの、想像以上の素晴らしいフェスになりました。
1日目が終わって、2日目の前半ぐらいまではひたすら必死で会場を走り回っていたのですが、2日目の後半ぐらいから「これは本当に素晴らしいフェスになったんじゃないか」という実感が溢れてきました。
開催前に僕の頭の中に浮かんでいたのは、初めて開催するフェスに不安な面持ちでやってくる人たちや初開催の至らない部分に困惑の表情を浮かべる人たちだったりしたのですが、実際には開幕後の会場内にいた人たちのほとんどが楽しそうな、嬉しそうな、満ち足りた顔をしてくれていたからです。
このフェスにはもともと「自分が観たい、洋楽純度の高いラインナップ」に出てもらいたいという思いから始まったので、それぞれのステージでのライブを観るのももちろんとてもとても楽しみだったのですが、それを遥かに上回るほど、観客のみんなの楽しそうな顔が常に見れたことが僕にとっての最大の喜びでした。
蓋を開けてみないとわからない、しかも正月早々に洋楽だけで休憩時間もなくノンストップで開催するという前例のない初フェスに参加して、いいフェスにしてくれたみなさんに本当に感謝します。
開催中から閉幕後のSNSでも「楽しい」「楽しかった」「最高だった」という声を多くいただき、閉幕後に続々と届いている参加者アンケートに目を通すと「出演してほしいアーティスト」の欄には絶妙なアーティスト名が次々と連ねられていてスタッフ一同感動しています。そして「rockin’on sonic会場内BGM」プレイリストを公開するとSpotifyだけであっという間に2000近いダウンロードを記録しました。あの特別な空気が蘇ってくるようです。
後先をあまり考えずに「まずはやってみよう」から始まったこのフェスですが、2日目のトリのWEEZERのラスト曲、あの感動的だった“オンリー・イン・ドリームス“のアウトロが終わった瞬間から、我々は今後このフェスをどうするかを考え始めています。
出演ラインナップや会場の構成や運営にはいろいろ改善すべき点はあったと思いますが、それ以上に、今後このフェスを再び開催するためには解決しなければならない持続可能な収支や会場規模や曜日を含めた日程の問題があります。それによって再び開催できるのか、どんな日程でどんな形での開催になるのか、まだ今のところは決まっていません。
ただ、このフェスのテーマというか方向性はみなさんに支持されたと実感しているので、これからしっかりと考えていきたいと思っています。
参加してくれたみなさん、本当にありがとうございました。
(rockin’on sonicプロデューサー 山崎洋一郎)
rockin'on sonic会場内BGM
https://open.spotify.com/playlist/0FbPm78MiXvJr9PUvbXWo6?si=_aM9f3PqTOCYY2szXysGxQ
ロッキング・オン・ソニックを終えて
2025.01.14 12:50