彼らにとって4度目のワンマンとなる渋谷クアトロ。
まだまだ粗削りだし、演奏も歌も線が細いし、ライヴの段取りのマイペースぶりに初めて観た人は驚いたかもしれない。
にも拘わらず圧倒的に強烈な存在感を残すライヴだった。
ボーカルの恒吉は爪先から指先まで全身を使って歌う。
マイクのシールドさえも自在に形を変えながら歌を歌っているように見える。
そしてメンバーが奏でるすべての楽器もまた恒吉と同じように全身で全力で歌っている。
そして今、この音楽が鳴っているこの時間と空間だけでも、楽しく素晴らしく信じられるものにできる限り変えようとし続ける。
「それがすべてだ」という覚悟の強さと確信の深さが彼らのライヴに足を運ぶ人の数をこれから何倍にも増やしていくはずだ。(古河)
信じられるバンド、OverTheDogs
2011.11.11 22:16