今年のBOYZ OF SUMMERは壮大な実験だった。真冬に、屋内に3ステージを作り、平日に、昼からスタートして、夜8時に終わる。出演者は、知名度がある人もたくさんいるが、それ以上にライヴの現場での強さが際立つ人ばかりが集結。きっとビークルは試したいことを一気に試しつつ、これからの音楽活動における核となるものを確認しようとしたのだろう。結果、たくさんの人が来たし、ほとんどの人がこのフェスにしか無い解放感を感じたと思う。
正直、通常の対バンイベントは、時間が長く感じることもある。しかし、そこにフェスの磁場が生まれるとその時間の流れは急に心地好いものになる。今年のBOSは、それがきわめて濃かった。
ちなみにヒダカが考えていた仕掛けとは、アンコールに出演者全員を巻き込んでの「We Are The World」。音はカラオケ。あの馬鹿馬鹿しくて最高な感じはライヴじゃないと伝わらないだろうな。(古河)