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    デイヴ・グロール監督作『サウンド・シティ』に奥田民生、後藤正文らがコメント

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    • デイヴ・グロール監督作『サウンド・シティ』に奥田民生、後藤正文らがコメント - V.A. 『サウンド・シティ - リアル・トゥ・リール』3月13日発売

    3月13日にサウンドトラック『サウンド・シティ - リアル・トゥ・リール』がリリースされたデイヴ・グロール初監督作・映画『サウンド・シティ』だが、同作に寄せられた日本人ミュージシャンからのコメントが公開された。

    同作の日本のオフィシャル・サイト(http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Special/Soundcity/)では、その全文を掲載中。また映画のDVDは4月17日にリリースされる。

    映画の日本語字幕付き予告編は以下で見ることができる。

    以下、そのコメントになる(敬称略・五十音順)。

    ・奥田民生
    サウンド・シティは一回だけ、3.4日しか使ってないけど、慣れ親しんだ感じが残るスタジオでした。
    いろんなひとたちがいろんな音楽を録音してきた歴史があの雰囲気をつくり、それに影響されて自分の音楽が微妙に変わる。
    それがわざわざ遠くまで出掛けてレコーディングする理由です。
    ロスは遠いけど行ってよかったです。

    ・小原 礼
    こんな映画誰が観るんだ?
    わかんないヤツは観なくていい。感じないヤツは観なくていい。昔を懐かしむだけのヤツも観なくていい。俺たちは当時のNEVEコンソールを軍艦って呼んでた。
    SOUND CITY、SHANGRI-LA、VILLAGE RECORDER、SUNSET SOUND、TOTAL ACCESS・・・
    Daveさん、歴史を引き継いでくれてありがとう。俺たちにもスタジオ606貸してくれる?
    この映画は本当に良い音を知りたいヤツだけに観て欲しい。

    ・KYONO(WAGDUG FUTURISTIC UNITY / T.C.L)
    この映画には夢や希望、音楽(ロック)の持つ不思議な魔力が描かれている。
    また音楽は様々な人の人生を変え人と人を結び付けてくれるモノだという事を改めて教えてくれる。
    PCで簡単に音楽が作れる今の時代だからこそ、この中にあるリアルを見て感じてほしい。
    いつの間にか、その魔力に引き込まれてしまう事だろう。

    ・後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)
    僕らが胸を焦がしているのは「音源データ」なんかじゃなくて、人の手によって作られた「音楽」なんだということ。

    ・日高 央(THE STARBEMS / ex-BEAT CRUSADERS)
    個人的にフリートウッド・マックを聴き返していたタイミングに、彼らの歴史も含まれた作品に出会えて感無量だなぁ……なんて思いながら観ていたら、それどころじゃないレジェンド級が目白押しで大興奮! ミュージシャン目線とリスナー目線の両方を同時に体感出来るのも嬉しい作品だし、更に面白いのは「今まで好きだったアーティストに親近感が増して更に好きになる」部分と、「あんまり好きじゃなかったアーティストは、やっぱり言ってる事もいけ好かねぇな」って部分が共存してる事。デイヴ・グロールがどこまで意図してるか判んないし、好き嫌いの部分は人それぞれだから一概には言えないんだけど、自分の「ミュージック・ラヴァー度」が判別出来る胸アツな一本!

    ・宮島哲博
    レコーディングエンジニアの自分にとって良いスタジオの条件を順に上げると、スタジオアコースティック、コンソール、レコーダー、モニタースピーカー、メンテナンス、等々。
    それらの条件を順に満たしていたのがSound City。
    Sound Cityを訪れたのは2005年6月。今思うとまさに時代の波が大きくうねりをあげかけていた時かも知れない。
    そのSound Cityの核となるのがNEVE 80seriesコンソール。しかも28input・16busoutと80年代においても激しく見劣りするスペック。そのコンソールが21世紀になっても営業スタジオにおいて存続してきたこと自体が奇跡としか言いようがない。そして終わりを迎える。
    現在のコンピュータ・デジタル主体の音楽制作のありかたへの危機感をDave GrohlをはじめSound Cityに関わった全ての人間が抱いている。
    本物のサウンドを失わないために僕らがこれからどうすれば良いか考えていかなければならない。
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