「俺たちの音楽は、音が止まってからが勝負だ」
これは本日発売の『ROCKIN'ON JAPAN』9月号に表紙巻頭で登場するSUPER BEAVERが、ライブのMCで口にしていた言葉です。彼らが20年間「ライブ」を中心に活動を続けている理由が、この一言にはすべて表現されていると感じました。
音楽家なら、音が止まったあとにフォーカスを当てるなんておかしいのかもしれません。でもライブというものは、時に音を届けるということ以上に大切なこと──どうしようもない理不尽さえも明日を生きる糧に変えていく力や、好きなことを信じて逆境から未来を切り開く勇気を、私たちに授けてくれます。
JAPANもライブが人々にもたらすパワーを信じています。あのライブを思い出して明日を頑張りたいとき、その効力が少しでも長続きするようにという思いを込めて、今月号を作りました。
表紙巻頭では、SUPER BEAVERにとって初の単独スタジアム公演・ZOZOマリンスタジアム2DAYSの密着レポートと、メンバーへのアンケートを基に今だからこそ語れるライブエピソードの数々を振り返るロングインタビューで、ビーバーがいかに1本1本の「ライブ」を大切にしてきたか、4人の想いに徹底的に迫りました。
別冊付録は、UVERworldの5年半ぶり3回目の東京ドーム公演を大特集。さらなる高みを目指して限界まで挑戦を続けるバンドの姿、そしてその気迫に全力で応える観客=CREWの熱量ごと閉じ込めたロングレポート。さらに、マネージャーとしてデビュー当初からバンドと並走し、最強のライブを作り続けてきた現・プロダクション社長の鶴田武志氏の特別インタビューをお届けします。
他にも本誌では、SEKAI NO OWARI、あいみょん、Vaundy、クリープハイプ、キタニタツヤなどのロングインタビューを展開。加えて、おいしくるメロンパンの日比谷野音公演やChevonの初Zeppツアーのレポートも終演後インタビューとともに掲載しています。
音楽は想いを渡し合う人がいて初めて成り立つものだということに自覚的なアーティストたちが、今月号のラインナップを彩っています。そんなアーティストたちの想いを味方につけて、この号を明日を頑張る活力にしてくれたら嬉しいです!(有本早季)
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