オアシスの来日公演まで、なんと19日。そんな中で、残念ながら仕方のないお知らせが届いた。
ボーンヘッドが当初から予定していた病気治療のため、来日公演には参加できないと発表した。
しかし治療は順調に進んでおり、11月から復帰する予定だということ。
以下、ボーンヘッドからのコメント。
「今年の初めに前立腺がんと診断され、治療を続けてきました。ありがたいことに治療はとても順調で、そのおかげでこの素晴らしいツアーの一員としてステージ立つことができました。
現在は治療の次段階に入るため、予定していた休養を取らなくてはならず、ソウル、東京、メルボルン、シドニーの公演を欠席することになりました。これらのショーに参加できないのは本当に残念ですが、体調は良好なので、南米ツアーには万全の状態で戻る予定です。
今月の公演に行くみんな、どうか最高の時間を過ごしてほしい。11月にバンドと一緒にステージで会おう。
ボーンヘッドX」
ノエル・ギャラガーは、復活ツアーが開始した2日目の公演でメンバー紹介をする際、ボーンヘッドについてこう語っていた。
「彼がいなかったら、このすべては実現していなかっただろう」
この発言もあって、ファンの間ではボーンヘッドが復活ツアーの立役者だと広く認識されている。
またノエルは2015年のUNCUT誌のインタビューでも、こう語っている。
「ボーンヘッドは、ある意味バンドをひとつにまとめる“糊”のような存在だった。彼が最初期にいちばん先を見ていたと思う。というのも、オアシス以前にもバンド経験があったからね。初期のオアシスにおいて、精神的支柱はむしろボーンヘッドだったと言っていいと思う」
リアムは、8月3日のウェンブリー公演でボーンヘッドが、マイクの前に立っていた際に、「これからボーンヘッドが、“ボーンヘッズ・バンク・ホリデイ”を歌いたいそうだ」と冗談を飛ばしていた。ツアー中のボーンヘッドは、バックステージでの様子や各都市での写真をSNSに投稿しており、それを見るのも楽しみのひとつだった。しかし、もちろん、健康が最優先。ゆっくりと休養を取り、またステージに戻ってきて欲しい。
ボーンヘッドは2022年には扁桃がんの治療を受け、完全に回復している。
オアシスは、11月初めのオーストラリア公演を終えた後、11月15日から、ノエルも「一番楽しみにしている」と語っていたアルゼンチン・ブエノスアイレスを皮切りに南米ツアーをスタートさせる。全5公演を行い、11月23日のサンパウロ公演をもって、すでに発表されているツアーはすべて終了となる。
しかし、リアムが9月27日、28日に行われたウェンブリー公演の両日で「また来年会おうぜ!」と呼びかけていたことから、まもなく2026年のツアーが発表されるのではないかと期待が高まっている。