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血の通ったミュージシャン同士の合奏、共演の素晴らしさを心の底から実感できるコラボレーション。“Action（VS. 稲葉浩志）”は「フィーチャリング」ではなく、「ヴァーサス」と称するのがまさしくふさわしい。スカパラと稲葉が全力をぶつけ合って響かせる音の熱量が本当にとんでもない。メラメラと燃え上がるかのようなサウンドが、歌詞と完璧にシンクロしている。歌いながら重ねる3つのワード《Action》《Passion》《Mission》は、リスナーの心を鼓舞する強烈な起爆装置。しょぼくれた気持ちが徹底的に粉砕されるこの感覚は、ぜひ実際に聴いて噛み締めてほしい。そして“タイムカプセル（VS. 稲葉浩志）”は、哀愁を帯びたメロディと情感豊かな歌声でうっとりできる。モチーフとなっている《タイムカプセル》と向き合うと、メッセージが自ずと浮き彫りになっていく。リスペクトを交わし合う者同士の音は、リスナーにもたくさんの幸福を届けることを証明した2曲。繰り返し聴く度にスカパラ、B'z、稲葉への愛情も深まるシングルだ。（田中大）（『ROCKIN'ON JAPAN』2025年11月号より）
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