一歩ずつ着実に進化し続けるPenthouseのライブは、圧巻のパフォーマンスで観客を魅了した最高のエンターテイメントショーだった!

一歩ずつ着実に進化し続けるPenthouseのライブは、圧巻のパフォーマンスで観客を魅了した最高のエンターテイメントショーだった!
Penthouse自身最大規模となったワンマンライブ『Penthouse ONE MAN LIVE 2024 “Laundry”』パシフィコ横浜公演。

会場を見渡してはメンバーが口々に「広い!」と感動の声を漏らしていたが、今回がバンド史上最大規模のワンマンだとは到底信じがたいほど、1曲目からぶっ飛ばしまくりのセットリストで会場のボルテージをガンガンにあげまくる。ライブ終盤では「もはやパフォーマンスのクオリティが会場のキャパを既に越えてるな...。」と思ってしまうほど上質なショーだった。

唯一無二のパワフルかつ繊細なハスキーボイスで最初の第一声から会場全員を虜にする浪岡真太郎(Vo・G)。メンバーの隣に行って歌ってみたり、ステージの端から端まで縦横無尽に駆け回ったりと、誰よりもステージ全体を使いながら圧巻の歌声を響かせる大島真帆(Vo)。グランドピアノで本格的なピアノソロを聴かせたかと思いきや、クルっと後ろを向いて背後に置かれていたシンセを弾きはじめたりと、複数の鍵盤を駆使して規格外なアドリブをかましまくるCateen(Key)。序盤はクールに演奏していたが、後半になるにつれ全力でジャンプしながらグルーヴィーなベースを響かせ存在感を放つ大原拓真(Ba)。ジャジーなグルーヴの中に、ハードロックやメタルがルーツの矢野のギターソロが一瞬で会場をライブハウスにして、割れんばかりの大歓声を沸かせる矢野慎太郎(G)。涼しい顔をしてテクニカルな表現を頻発させながらも、アンコールで行われる恒例のグッズ紹介で会場の笑いを掻っ攫い、そのギャップに沼落ちする人が続出な平井辰典(Dr)。
そんな個性豊かなメンバー6人にサポートメンバーのコーラス・ホーンセクション・パーカッションを含めた総勢17人で、心の深くまで染み渡り多幸感溢れる音楽を響かせ、観客を魅了し続ける。

今回は特に会場一体となってコール&レスポンスをする曲をメインとした「ライブ映え」する楽曲で構成されつつも、中盤ではしっとりと歌い上げる極上のバラードがあったり、自然と体が踊るジャジーな楽曲も披露されたりと、コロコロと場面が変わり楽しいが更新されていく状況に「こんなに楽しくていいの!?」と一周回って不安になるレベルでハッピーが詰め込まれていた。

アンコールでは2025年春から実施するツアーと新曲が発表され、Penthouseからファンへの少し早めのクリスマスプレゼントも届けられた。詳細はまだ何も知らされない秘密の新曲ということで、昨日の高揚感の余韻に浸りつつ続報を楽しみに待ちたい。(伊五澤紗花)


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