カネヨリマサルがEX THEATER ROPPONGIでワンマンツアー「彗星みたいになりたいツアー」のセミファイナルを迎えた。
1曲目から加速度的に盛り上がりを見せるステージからは、有り余る感情とエネルギーが、歌からも演奏からもMCからも放出されまくっていて、それらを全力で受け止めようと必死で見入っているうちにあっという間に2時間が過ぎていた。
カネヨリマサルが歌うラブソングは、ちとせみな(Vo・G)が自らの大失恋を乗り越えるために作ったという側面もあるけれど、いつか自分の心を救ってくれるような、あるいはかつての心の傷に寄り添ってくれるような、自分ごとにできる曲ばかりだ。その曲のパワーを最も強く感じられるのがライブの場であると身をもって実感させられた。
4月17日にリリースされる新曲“ハッピーニューデイ”は、そんなカネヨリマサルのバンドとしてのあり方を言い表しているかのような意志が宿る曲。これからも彼女たちの音楽が《今日も上手く生きるお守り》として、たくさんの人を勇気づけていくに違いない。(有本早季)
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カネヨリマサルのライブは、過去の自分に寄り添い、未来の自分を勇気づけてくれる
2024.04.12 21:30