8月19日発売のCUT9月号に、松下洸平さんが登場!
今回お話を伺ったのは、9月5日に公開する映画『遠い山なみの光』について。1952年の長崎を生きる悦子(広瀬すず)と、1982年のイギリスを生きる悦子(吉田羊)の物語が交差するヒューマンミステリーで、松下さんは長崎時代の悦子の夫・緒方二郎を演じています。戦後の復興で活気づく団地に住みながらも、戦争の傷を負い、孤独と哀しみを感じさせる二郎という人物にどう向き合ったのか。以下、インタビューを一部抜粋してご紹介します。
第78回カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門に出品され、大絶賛された『遠い山なみの光』。インタビューでは、そんな初めてのカンヌについてのお話や、今後のビジョンについてのお話も。当時の人々の暮らしを演じる上で感じた一番の難しさは、これが特別な話ではなく、ごく普通の人たちの物語だということなんです。当時の暮らしを自分が経験していない中で、それをどうリアルに表現するか、すごく悩みました。食事のシーンでもつい感情を込めすぎてしまったり、心の痛みを必要以上に出してしまいそうになることもあって。僕たち俳優は(人物の心境を)想像しながら演じるという作業がどうしても必要になってくるので……現場ではずっと緊張感を持っていました
CUTへの登場はミュージカル『ケイン&アベル』ぶりだった松下さん。いつもと変わらない温かく柔和な雰囲気で取材に臨んでくれました。今、僕は38歳なんですけど、40代の背中が見えてきたので、新しい役やトライできていないことを率先してやりたいというふうには思っています。30代半ばから、テレビドラマを中心に、いい意味で僕っぽさみたいなものをみなさんに覚えていただいた気がするので、それをどう壊していこうかなと(笑)
ここではそんな松下さんらしいオフショットをお届けしていますが、誌面には、どこか役柄の面影を感じるような硬派なポートレートを撮り下ろしています。どのショットも最高なのですが、編集部イチオシは写真ページの最後のカット。フォトセッションのラスト、ふとこぼれた笑顔があまりにも素敵で、ばっちりカメラに収めさせていただきました。そんな撮り下ろし写真と合わせ、ぜひ誌面でじっくりご堪能いただけると嬉しいです!(山下茜)
CUT9月号は現在以下にてご予約可能です。