なぜユニコーンはこないだのライヴで告知をしなかったのか、について

なぜユニコーンはこないだのライヴで告知をしなかったのか、について

ユニコーンに関する話です。
が、ムダ話です。

一昨日、4月25日の「キューン20イヤーズ&デイズ」
@LIQUIDROOM ebisuにユニコーンが出演した時、そのライヴ終了と
共に、ライヴDVD&Blu-Rayとニュー・シングルのリリースが
発表になりました。
でも、ライヴ中、ステージ上のメンバー誰も、そのことを
告知しませんでした。という件について、です。
その日の私のブログはこちら。http://ro69.jp/blog/hyogo/67022

いや、別に、それを責めるつもりはありません。
リリースを告知しようがしまいが、そんなことは大きなお世話
なんだけど、ただ、これ、ちょっと考えると、おもしろいなあと。

たとえば。その4日前、21日に同じ「キューン20イヤーズ&デイズ」に
出たCharaは、ニュー・シングルの曲をやって、これがまもなく
リリースされることも、別の曲がソニーブラビアのCMで流れることも、告知した。
「言えって言われたから」っていう感じだったけど、それでも、ちゃんと言った。

では、なんで、ユニコーンは言わなかったのに、
Charaはちゃんと言ったのでしょうか。
答え。Charaは、ソロだから。だと、思います。

つまり。Charaの場合は、言わないと、それ、自分の
せいになってしまう、ということです。
まさかCurly Giraffeのせいにできないし。
逆に言うと、ユニコーンの場合、「言わなかった」という
責任が分散されているから、言わないんだと思います。

もし、これがユニコーンじゃなかったら、たとえば
BLACK BORDERSだったら、川西さん、いや、カワニシブラックは、
ちゃんと告知したのではないか、と思う。
これが自分のソロのライヴだったら、OT、嫌々ながらであっても、
言ったんじゃないかな、とも思う。

しかし。ユニコーンになると、言わないのです。
でも、そこで、川西さんもOTも言わなかったとしても、
バンドって普通、そういう時にそういう役割を担う、
しっかり者担当のメンバーがいるものです。
神聖かまってちゃんだったらちばぎん。
フラカンだったらグレート。
なぜかどっちもベースですが。

と、書いて気づきます。
そうです。そういうしっかり者担当がいないのです、今のユニコーンには。
復活以降、バンドの運営の中枢を担っているのは、本人たちも
公言しているとおり阿部Bだけど、じゃあ彼がしっかり者
担当かというと、少なくともライヴという場においては、
全っ然そんなことはない。
むしろ、進行をはてしなくグダグダに滞らせる、
「おもしろ困った人」として、大変有効に機能している。

で。EBIさん、テッシー、川西さんのお三方は、
ボケツッコミで言うとボケ側、しかも三人とも
「天然入ってる」(昔はそんなことなかったのに)キャラクターですね。

残るはOTだけ。この方、ボケかツッコミかでいうと、役割としては
ツッコミだけど、でも「絶対にしっかりなんかしません」
というスタンスです。
「ちゃんと進める」と「ひっかき回す」のどっちかでいうと、
明らかに、後者。

繰り返しますが、これ、OTにしても、他のメンバーにしても、
「ユニコーンだから」そうなるんだと思います。
OT、自分が誰かをプロデュースするレコーディングの
現場とかだと、もちろん、ばしばし仕切るだろうし。
というか、仕切らないと成立しないし。

つまり。逆にいうと、特にステージの上においては、
「どこまでちゃんとしないでいられるか」
「どこまでしっかり者になることから逃げ続けることが
できるか」に、メンバー5人一丸となって挑んでいる場。
それが、ユニコーンのライヴ、というものである。
とすら、言えるような気がしてきました。

という意味で、ユニコーンって、ほんっと、特殊なバンドだなあ。
と、改めて思った私だったのでした。

別に「ちゃんとしろ」とか言いたいわけではありません。
むしろ、このままちゃんとしないでどこまでも進んでいって
いただければ、と思います。
最年長は俺の9コ上、最年少でも1つ上のおじさんたちが、
そんなふうにしていられる、それを周囲にも認めさせている、というのは、
何か、とても希望を持てる事実なので、自分にとっても。
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