「JAPAN JAM2012のツボ」ブログ・その9:THE NOVEMBERS× 有村竜太朗×ヤマジカズヒデ編
2012.04.26 15:00
「JAPAN JAM 2012のツボ」ブログ、その9。
今回はこのアクトについて。
THE NOVEMBERS✕有村竜太朗(Plastic Tree)・ヤマジカズヒデ(dip)
まず、THE NOVEMBERSと一緒に有村竜太朗がやる、という時点で、
「ああっ!」です。
どういう「ああっ!」かというと、知ると「なるほど!」とか「そうか!」
なんだけど、ただし、「言われてみると確かにはまりそうだわ、これ、
事前に読めてもよかったのに」という「ああっ!」ではありません。
「言われてみると確かにはまりそうだわ」ではあるけど、
「でも事前に読めねえよ!」なのです。
NOVEMBERSのファンも、プラのファンも、
想像だにしなかったのでは、と、思います。私もそうでした。
でも、「いったい何をやるんだか想像もつきません」という感じではない。
なんで一緒にやるんだか納得いくし、すんなり自然にはまりそうだ。
という時点で相当楽しみなんだけど、そこにさらに、
ヤマジカズヒデ、という。
dipですよ。dip the flagですよ。
って、前身バンドまでさかのぼる必要はないが、御本尊登場というか、
本家というか、これも、そりゃハマるに決まってるだろうけど、
出てくるとは全然読めませんでした、私。
dip、6月6日にトリビュート・アルバムがリリースされることになっていて、
そこにTHE NOVEMBERSも参加していて“human flow”をカヴァーしている、
という縁でオファーしたんだろうなと思うが、びっくりです。
いや、言われてみれば、ハマらないわけはない、と思いますが、これも。
dip、THE NOVEMBERSにかぎらず、日本における「ギター・バンド」
というスタイルの礎を作ったバンドのひとつであって、
つまり、ルーツであって、直接的・間接的に影響下にあるバンドは
数限りない、というか「ギター・バンド」要素の入ったバンドは
ほとんど「dip以降」だと言ってもいいくらいである。
と、僕は思っている。
たとえ「いや、僕ら、dipって聴いたことないです」という
バンドであっても、その彼らが聴いて育ったバンドに影響を
与えたのがdipだったりする、そういうことが普通にある存在なので。
コンスタントにアルバムをリリースしたりして、最も精力的に
活動していた90年代中盤~後半の時期でも、
そんな大ブレイクしたり大人気だったり、というバンドでは
なかったけど、むしろ「そんなん別にいいです」みたいな
佇まいだったけど、「後続に影響を与えた」という意味では、
日本のロック史において、極めて重要な存在です。
そのdipのヤマジカズヒデが、THE NOVEMBERS×有村竜太朗と
やるところを観れる、という。
すんごいレアな機会だと思います。お見逃しなく。
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