Man Of The Yearではない、が

Man Of The Yearではない、が

なぜか、ジェイミー・フォックスについて言及したブログが続いてしまったけど、特に意味はないです。

個人的に去年嬉しかったのはスカパーのアンテナを家に設置したこと。そのため、料理するにも、子供と遊ぶにも、なにをするにも、ラジオ代わりにわりといつも音楽専門チャンネルがタレ流れになってる家になってしまったわけだが、年末に軽い衝撃を受けたPVが、ジェイミー・フォックスの“ブレイム・イット”って曲のPV。
去年の春先のシングルなんで、もう既に観ている方も多いと思うけど、ハイプ・ウィリアムが監督するこのクリップ、映画仕立ての出だしになっていて、オープンカーに乗ったセレブがひとりひとり名前のクレジットとともに登場するのだが……。

ひとり目はジェイク・ギレンホール。いきなりのビッグネームにビビったが、『ジャーヘッド』でフォックスと共演していることを考えると納得できる。
ふたり目はフォレスト・ウィテカー。これもビックリしたけど、フォックスと同じく、ハリウッドをリードするアカデミー級の黒人俳優ということで、これも納得できる。
そして3人目はロン・ハワード。これにはぶっ飛んだ。ぜんぜん意味がわからない。彼が監督する映画にフォックスが出演したことないと思うし、ネームバリューはあるけど、R&BのPVにぜんぜん相応しくない、ルックスも特別よくない中年の白人だし(しかも赤毛、それも若干薄い)……もしかしてアーバン・カルチャーに傾倒しているのかもしれないけど、彼の映画(『バックドラフト』、『アポロ13』、『ダ・ヴィンチ・コード』)からはそんなことは微塵とも感じられない。
正直、彼のあまりにも唐突な登場のため、4人目(フォックス自身)と5人目(当たり前のように出てくるサミュエル・L・ジャクソン)の存在が完全に霞んでしまった。

内容はいかにもな感じで、基本的にパーティ・シーンで構成されているのだが(この中にも、他のセレブがチラホラ)、笑えるのは、ロン・ハワードもみんなと交わってシャンパンとかを振舞ってその場を満喫していること。もう完全にパーティ・ピーポー。大物監督のこんな姿はそうそう見れない。

ということで、ジェイミー・フォックスのPVに登場するロン・ハワードの姿にビックリした、という話でした。
ちなみに“ブレイム・イット”は、T−Painと共演した曲で、特に悪くはないんだけど、オートチューンが多用されていて、そのために出てから1年も経ってない曲なのに、既にそのサウンドが風化してしまっているのが印象的。(内田亮)
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